国連80周年:その意義はまだあるのか UN at 80: Is It Still Relevant?
今回の記事は「国連80周年:その意義はまだあるのか」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
These are good ideas, but whether they succeed depends on how committed the member states are—especially those in the Security Council.
良い取り組みではありますが、それが成功するかどうかは加盟国、特に安全保障理事会の国々の本気度にかかっています。
ボキャブラリー
| Relevance | noun | 議論または検討されていることに直接関係している、または重要であるという性質 |
|---|---|---|
| Manage | verb | 困難な状況を担当する、コントロールする、効果的に処理する |
| Symbolic | adj | 実際の効果や力を持つのではなく、シンボルや表現として機能する |
| Tremendously | adv | 非常に大きく |
| Carry out | phrasal verb | 仕事、義務、計画を遂行する、完了する |
日本語訳
1945年10月24日、国連は29か国が憲章を受け入れたことで設立されました。第二次世界大戦の惨禍を受けて、世界の指導者たちは再び同じ悲劇が起きないよう、この新しい組織に期待しました。設立から80年が経った現在も国連は存在していますが、その直面する問題は創設者たちが想定していたよりもはるかに大きなものです。国連は気候変動、ジェンダー平等、紛争、平和、安全保障などに取り組むことが求められていますが、これらの課題はこれまで以上に解決が難しくなっています。
そこで疑問が生まれます。今日の分断された世界で、国連はまだ重要なのでしょうか?
先月、国連総会は第80回会合を開きました。強い行動が期待されましたが、会合は主に形式的で象徴的に見えました。各国の指導者は出席しましたが、会議は実質的な進展よりも「演劇」のように感じられました。
最も強い批判をした一人がトランプ大統領です。彼は「国連の目的は何か? 国連には大きな可能性があるが、その力を発揮できていない」と語りました。
厳しい言葉ですが、一部は真実かもしれません。国連の機関は人道支援や保健、移民問題などでは成果を上げていますが、大きな国際危機や戦争に対応することには失敗しています。意思決定の中心である安全保障理事会は「凍った宮殿」のようになっており、大国が互いに拒否権を使って決定を妨げているのです。
公平に言えば、国連の課題は非常に難しいものです。トランプ政権は国連プログラムへの米国の資金の多くを削減し、さらに追加削減も計画していました。
解決策の一つは、安全保障理事会を拡大し、新しい加盟国にも拒否権を与えることだと提案されています。現在、国連総会には193か国がありますが、実際の権力はわずか5か国の理事会メンバーに集中しています。
それでも国連は改革を試みています。「UN80イニシアチブ」という計画を通じて、効率性を高め、危機への対応力を強化し、説明責任を明確にし、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指しています。
良い取り組みではありますが、それが成功するかどうかは加盟国、特に安全保障理事会の国々の本気度にかかっています。
【テーマ】UN at 80: Is It Still Relevant? / 国連80周年:その意義はまだあるのか
(日本語訳:国連80周年という話を聞き、その長い年月のあいだremarkably(驚くほど)存続してきたことに感銘を受けました。様々な批判はあるものの、一定の正統性を保って存続してきたという事実自体が重要です。達成できていない点に着目し批判するのは簡単ですが、成し遂げてきたことも冷静に評価すべきです。そのうえで、今こそ直面する課題にきちんと向き合う必要があると考えます。)
(日本語訳:残念ながらトランプ大統領の言葉には一部正しいところがあります。安保理が機能停止に近く、国連の意思決定力が弱まっているように見えます。大規模な改革がない限り、国連は平和の執行者というより人間の安全保障の保護者に近い存在となっていくでしょう。P5が永久にP5であり続けるという発想自体が奇妙で、軍事・経済の重要性から独・日・印・伯のような国々が安保理に入る可能性があっても、P5のエゴのために決められないのが現状に見えます。)
(日本語訳:UN80イニシアチブは、効率向上、危機対応の強化、説明責任と透明性の拡充、SDGs達成の加速を狙うもので、安保理、事務局の非効率、資金構造の偏りが改革の焦点です。)
(日本語訳:しかし、加盟国の政治的意思の欠如や大国間の相互不信、既得権益などが主要な障壁になっています。)
(日本語訳:日本、ドイツ、インド、ブラジルなどの常任理事国入りや、拒否権の行使制限が有効な改革手段になり得ると考えます。)
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