クラウド対チップ:「4兆ドルへのレース」 Cloud vs Chips: “The Race to $4 Trillion”
今回の記事は「クラウド対チップ:「4兆ドルへのレース」」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Also, Nvidia’s biggest customers may start making their own AI chips, which would hurt Nvidia’s sales.
また、エヌビディアの最大の顧客である大手テック企業が、自社でAIチップを開発し始めることも予想され、そうなると販売数が減少する恐れもあります。
ボキャブラリー
Run | verb | 事業、機械、システムなど、何かを運営または管理する |
---|---|---|
Depend | verb | 機能したり成功したりするために何かや誰かに依存する |
Profit | noun | 収入額が支出額を上回った場合に得られる経済的利益 |
Heavily | adv | 非常に大きな程度で;強く、激しく |
Take the lead | phrasal verb | ある分野や活動において最も成功し、進んでいる、または支配的な立場になる |
日本語訳
アップルはかつて、株式市場の明らかなリーダーで、2023年には時価総額3兆ドルに達しました。ですが今では、Nvidia(エヌビディア)とMicrosoft(マイクロソフト)がその座を奪っています。エヌビディアはコンピュータ用の半導体チップで、マイクロソフトはクラウドサービスでそれぞれ強みを持っています。両社は現在、時価総額で4兆ドルに迫る勢いで、「地球上で最も高価なレース」とウォール街では呼ばれています。
エヌビディアはAIチップ市場をほぼ独占しており、その「H100」チップは高度なAIシステムのトレーニングに使われています。マイクロソフト、メタ、アマゾンなどの大手テック企業は、AIの処理に必要なこれらのチップを大量に購入しています。新たに発表された「ブラックウェルB100」「B200」チップは、H100の2倍の速度で動作し、消費電力は半分になると見込まれており、需要が非常に高まっています。これにより、エヌビディアは莫大な利益を上げています。
一方で、マイクロソフトはAIソフトウェアの分野でリーダーとなっています。Quartzの報告によると、マイクロソフトのAIアシスタント「Copilot(コパイロット)」は、同社の多くのプログラムで使われるようになっています。また、フォーチュン500企業の95%がマイクロソフトのクラウドサービス「Azure(アジュール)」を利用しており、コパイロットを通じてビジネスユーザーとのつながりを強めています。
つまり、4兆ドルへのレースとは、ハードウェア(エヌビディアのチップ)とソフトウェア(マイクロソフトのツール)との戦いでもあります。この表現を初めて使ったのは、ウォール街のアナリスト、ダン・アイブス氏です。
現在、エヌビディアの時価総額は3.8兆ドル、マイクロソフトは3.7兆ドルとなっていますが、その順位は日々変動しています。エヌビディアは重要な技術を握っているという点で優位に立っていますが、リスクもあります。例えば、同社のチップ製造は台湾に大きく依存しており、もしトランプ大統領が再び貿易政策を変更すれば、サプライチェーンに影響が出る可能性があります。また、エヌビディアの最大の顧客である大手テック企業が、自社でAIチップを開発し始めることも予想され、そうなると販売数が減少する恐れもあります。
それでも、エヌビディアが最初に4兆ドルに到達するかもしれません。あるいは、マイクロソフトが先に行くかもしれません。その結果がわかるのは、今月か、遅くても来月になるでしょう。
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