アップワード・バウンド:エレベーターの発明 Upward Bound: The Elevator Story
今回の記事は「アップワード・バウンド:エレベーターの発明」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Some rope lifts existed, but they were not safe for people. They were mostly used to lift heavy things.
当時も「ロープ式のリフト」は存在していたが、人を乗せるには安全性に欠けていた。
ボキャブラリー
Real estate | noun | 土地または建物から成る財産(特に投資または収入源と見なされる場合) |
---|---|---|
Invent | verb | これまでになかったものを作り出す、発明する |
Critical | adj | 極めて重要な、または成功や機能に不可欠な |
Outward | adv | 中心から遠ざかる、または特定のポイントから遠ざかる |
Vertical | adj | 立っているか、まっすぐ上を向いている |
日本語訳
1800年代、新しい建築素材として鋼鉄やコンクリートが登場し、強くて近代的な建物を建てることが可能になった。しかし当時の都市は、まだ「高さ」という点では限界があった。たとえばニューヨークでは、多くの建物が6〜7階建てにとどまっていた。その理由は単純で、人々が階段を歩いて上れるのはそのくらいが限界だったからだ。
当時も「ロープ式のリフト」は存在していたが、人を乗せるには安全性に欠けていた。主に荷物の運搬に使われていたものだった。そんな中、1853年、エリシャ・オーチスという人物が「安全エレベーター」を発明した。このエレベーターには、安全ブレーキが付いていて、ロープが切れても落下しない仕組みになっていた。4年後、ニューヨークのデパートに初めてこの「安全エレベーター」が設置され、状況は一変した。高層ビル――いわゆる「超高層建築」が現実のものとなったのだ。南北戦争後、この技術はニューヨークの人口増加や雇用拡大にもつながったと、ブルームバーグ・ウィークエンドは伝えている。
今日、私たちはエレベーターを当たり前のものとして利用している。わずか数秒で高層階へと運んでくれる便利な装置だ。しかし、1860年代や70年代にはまだ新しい技術だったため、訪米した外国人たちは驚きを隠せなかったという。ナショナルジオグラフィックによれば、デボンシャー公爵がニューヨークでエレベーターに乗った際、「垂直の鉄道に乗ったんだ!」と家族に語ったという。
エレベーターは、不動産の価値に対する人々の考え方までも変えてしまった。かつては1階や2階といった下の階が「高級階」とされていたが、いまでは最上階――「ペントハウス」が最も高価だ。そこは静かで日当たりが良く、眺めも抜群だからである。この変化によって都市は横ではなく、縦に成長するようになった。現在では、150階を超える超高層ビルも存在する。
エレベーターのない世界を想像できるだろうか。これは単なる移動手段ではない。人々を上下に運ぶだけでなく、都市を空へと伸ばし、私たちの暮らし方、働き方、そして建築のあり方を大きく変えてしまったのだ。
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