SAPの栄光は「Stickiness」から SAP’s “Stickiness” Wins Europe’s Crown
今回の記事は「SAPの栄光は「Stickiness」から」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Today, SAP is doing well and has strong support from investors. However, it faces serious challenges.
現在、SAPは好調で、投資家からの信頼も厚い状況にありますが、深刻な課題にも直面しています。
ボキャブラリー
Last | verb | 指定された期間継続する |
---|---|---|
Handle | verb | 業務、状況、またはプロセスを効果的に管理・処理する |
Flexible | adj | さまざまな状況や条件に容易に適応・変更できる |
Critically | adv | 結果に対して非常に重要な方法で |
Keep up with | phrasal verb | 変化や進歩に遅れずについていく |
日本語訳
電話番号や銀行口座のように、簡単には変えられないものがあります。変更には手間がかかるうえ、多くの人に知らせる必要もあります。企業にとって、業務用ソフトウェアの変更も同じくらい大変です。なぜなら、給与計算から出荷、顧客情報に至るまで、あらゆる業務がそのソフトウェアに依存しているからです。
ドイツのテック企業SAPのソフトウェアを使用している企業の場合、乗り換えはさらに困難です。SAPのシステムは長期間にわたって使われることが一般的です。この強い「定着性(スティッキネス)」が、SAPをヨーロッパで最も価値のある企業に押し上げました。その企業価値は3,000億ユーロを超えています。現在、半導体のASML、製薬のノボ・ノルディスク、ラグジュアリーブランドのLVMHといった他の大手企業を上回る存在となっています。ブルームバーグによると、SAPのソフトウェアはコカ・コーラ、アップル、ウォルマート、ネスレなど、フォーチュン500企業の90%以上で使用されています。
SAPの成功は1972年に始まりました。元IBMのエンジニアたちが、企業内のすべての部門をつなぎ、リアルタイムでデータを処理できるツールを開発したのが出発点です。それ以来、多くの企業が自社のシステムをSAPを中心に構築してきました。SAPは、すべてのビジネス活動を統括する中枢、いわば「マザーボード」のような役割を果たしています。そのため、SAPを別のシステムに変更することは、企業全体の仕組みに影響を与えることになり、非常に難しいのです。
しかし、ビジネスの世界で成功が永遠に続くことはありません。現在、SAPは好調で、投資家からの信頼も厚い状況にありますが、深刻な課題にも直面しています。
オラクル、マイクロソフト、セールスフォースといった大手ライバルが、より使いやすくスピーディーなクラウド型ツールを提供しています。SAPもまた、人工知能(AI)などの最新トレンドに対応できるかを証明しなければなりません。果たしてSAPは、今日のビジネスに求められるスマートなツール、使いやすいデザイン、柔軟なシステムを構築できるのでしょうか?そして、より厳しくなるEUの規制にも対応できるでしょうか?
これらの問いにどう答えるかが、SAPが今後も強い地位を保てるか、それとも世界市場でその存在感を失っていくかを左右することになります。
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