ウクライナは歴史から学べるか? Can Ukraine Learn from History?
今回の記事は「ウクライナは歴史から学べるか?」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
The faster Ukraine learns from these past examples, the sooner the war could end.
ウクライナがこれら過去の教訓から早く学べば、戦争終結への道が近づくかもしれない。
ボキャブラリー
Inauguration | noun | 政策や期間の正式な開始または導入 |
---|---|---|
Defend | verb | 守る、防御する |
Neutral | adj | 対立や争いにおいて、どちらの側にも加担しない |
Eventually | adv | 最終的に、やがて |
Give up | phrasal verb | 諦める、放棄する |
日本語訳
第二次世界大戦中、英首相ウィンストン・チャーチルは「過去を深く見つめるほど、未来もよく見えてくる」と言った。退役アメリカ海軍提督でブルームバーグのコラムニストでもあるジェームズ・スタヴリディス氏をはじめとする専門家は、この言葉は今のウクライナにも当てはまると考えている。
まず、今の状況を簡単に整理してみよう。昨年の選挙活動中、ドナルド・トランプ氏は「大統領に就任したら24時間以内にウクライナ戦争を終わらせる」と発言した。しかし、彼の就任からすでに3か月以上が経過した今、ウクライナとロシアの対話を促そうと努力はしているものの、和平合意は依然として遠いままだ。
こうした中、スタヴリディス氏らは「歴史に似た状況がある」と語る。その例として、1939年から1940年にかけてのフィンランドの「冬戦争」と、1950年代初めの朝鮮戦争が挙げられている。
1939年、ソ連(当時の指導者はスターリン)はフィンランドを攻撃した。フィンランドは、火炎瓶(モロトフ・カクテル)などの簡易的な武器と冬の寒さを味方につけて反撃した。現在のウクライナのロシアに対する抵抗も、これによく似ている。
その後、フィンランドは苦渋の決断をする。自国が弱い立場であると認識し、領土の11%をロシアに譲り、中立を保つことに同意した。西側の同盟にも加わらず、冷戦時代はソ連の影響を受けることになった。このような状況は「フィンランド化」と呼ばれる。
理想的な選択ではなかったが、スタヴリディス氏は「この決断によってフィンランドは主権国家として生き残った」と述べる。そして2023年、フィンランドはNATOに加盟し、現在は「世界で最も幸福な国」となっている。ウクライナもこのような道をたどることで、生き残り、平和を実現できるかもしれない。
朝鮮戦争にもウクライナに役立つ教訓がある。北朝鮮と韓国の間に作られた非武装地帯(DMZ)だ。全長160マイル(約257km)、幅2.5マイル(約4km)で、戦争後に設けられた。時々小さな衝突が起こるものの、この地域が平和維持に役立っている。つまり、「すべての問題を一度に解決する必要はない」のだ。まずは停戦を目指すことが重要かもしれない。
ウクライナがこれら過去の教訓から早く学べば、戦争終結への道が近づくかもしれない。
参考動画
本文にも登場したJamesさんです
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