人形のお話 A Doll Story
今回の記事は「人形のお話」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Labubu dolls cost around $20?$30 and are sold in "blind boxes," meaning buyers don’t know which doll they will get.
ラブブは1体20~30ドルで「ブラインドボックス」という形で販売されます。つまり、箱を開けるまでどのデザインが入っているか分かりません。
ボキャブラリー
Investment | noun | 将来的に価値が上がり利益が出ることを期待して購入されるもの |
---|---|---|
Manufacture | verb | 機械や工業的方法を用いて大量に製造する |
Limited | adj | 少量または短期間のみ利用可能である |
Reportedly | adv | 他人が言ったこと、書いたことによる |
Sell out | phrasal verb | すべて売れて在庫がなくなる |
日本語訳
昔、人形といえば子どものためのものでした。しかし時々、大人までもが欲しがるほど人気になる人形が現れます。1980年代には、親たちが「キャベツ畑人形(Cabbage Patch Kid)」を手に入れるために長い列に並びました。この人形にはそれぞれ名前がついていて、「養子縁組証明書」までついていたのです。その後、ビーニーベイビー(Beanie Babies)という小さなぬいぐるみが登場し、「将来高く売れるかもしれない」と考えた大人たちの間でも人気を博しました。そして1990年代には、デジタルペット「たまごっち(Tamagotchi)」が子どもたちを夢中にさせました。最近では、パンデミック中に「スクイッシュマロウ(Squishmallows)」という柔らかいぬいぐるみが、大人にも子どもにも愛されました。
そして今、新たな人形「ラブブ(Labubu)」がこの仲間入りを果たしました。
ラブブは、大きな目と大きな笑顔が特徴のワイルドな見た目の人形です。「ザ・モンスターズ(The Monsters)」というシリーズの一部で、香港のアーティスト、カシン・ルン(Kasing Lung)がデザインしました。2019年、ルンは中国の玩具会社ポップマート(Pop Mart)にデザインの販売を許可し、それをきっかけに、彼自身もポップマートも大成功を収めることになります(フォーブス誌より)。
ラブブは1体20~30ドルで「ブラインドボックス」という形で販売されます。つまり、箱を開けるまでどのデザインが入っているか分かりません。中にはシークレットラブブというレアなデザインがあり、当たる確率は72分の1です。そのため、レアなラブブはネットで数千ドルで転売されています。ポップマートはさらに、限定ラブブも発売していて、これらは5桁、6桁、時には7桁の価格で取引されています。今では、ラブブは世界中のコレクターにとって「株や債券のような投資対象」となっています。
一部のラブブは、有名ブランドとのコラボでも作られています。コカ・コーラやユニクロとのコラボモデルもありました。靴ブランド「Vans」とのコラボモデルでは、ラブブがVansの靴とパーカーを身にまとい、「The Monsters」と書かれた帽子をかぶっています。この人形は現在、eBayで約1万ドルで取引されているほどの希少価値を持っています。
ラブブはいまや世界中でステータスシンボルとなっています。映画祭などでセレブたちがこの人形を披露する姿も見られます。その人気のおかげで、ポップマートの利益はなんと350%増加を記録しました。CNBCによれば、昨年だけでラブブは同社に4億2300万ドルの売上をもたらしました。
他の有名なおもちゃと同様に、ラブブは単なる人形ではありません。物語があり、コレクターズアイテムであり、大人たちにとっての「子どもの頃の喜び」の象徴なのです。
Vans とのコラボです。
【Labubu・Signalメンバーのコメントハイライト】
- Salsoulさん:
今日のテーマは「FOMO」や「ミーム」を連想。Labubuには帰属意識を刺激するマーケ戦略があり、今を楽しむ“トキ消費”に結びついていると感じた。(日本語訳) - Akさん:
ラグジュアリーバッグと一緒にLabubuを持つ姿をよく見かける。文化的背景のある可愛いデザインが大人のファッション層にも魅力的で、“ブラインドボックス”戦略も効果的。(日本語訳) - ともさんさんさん:
ビックリマンやポケモンカード、ベアブリックなどと同様に、Labubuにも次の流行が来るだろうと予想。 - Jtさん:
Labubuブーム後も何かが残ると考える。アートトイ文化として定着、またはブランド化の2パターンが有力。(日本語訳) - nobotaさん:
この熱狂はやや危うい。安定した静かな人気の方が長続きしやすく、投機対象化すれば偽物も自然発生。熱狂は人間の欲望を映す鏡とも感じる。(日本語訳) - Enhanceさん:
小学生時代のビックリマンチョコ騒動を思い出す。長く愛されるキャラクターは「安心感」「ほっとする」存在で、日本のキャラ人気は続くと想像。 - Enhanceさん:
関税は財政赤字対策の中で比較的着手しやすい政策。これを機に米国は大量消費型ビジネスからサービス産業へ移行すると予測。 - Enhanceさん:
整骨院で客観診断の重要性を実感。睡眠データが予防医療につながる未来を想像。 - Cooさん:
人形は子供向けというイメージを突破した点を評価。デジタル化が進んでも人の心理に響くものはヒットすると感じる。 - orangeさん:
ブラインドボックスや限定品は日本的商法でSNSが火付け役。人気が暴走し廃棄問題にならないことを願う。 - 雨のち晴れさん:
LabubuがASEANで大人気という日経ビジネスの記事を紹介。中国発キャラクターの勢いを実感。 - 雨のち晴れさん:
他のぬいぐるみとの比較でLabubuは個人的に萌えないが、グローバルで成功するには日本的感覚だけでは難しいと痛感。 - M-sanさん:
マクドナルドや民泊でのポケモンカード廃棄騒動を想起。ブランドはプレミア化による迷惑行為や規範違反を助長しない対策が必要。
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