内なる敵 The Enemy Within
今回の記事は「内なる敵」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
However, if they mistakenly attack the body’s own cells, they cause autoimmune diseases.
しかし、これらの細胞が誤って体の自分の細胞を攻撃すると、自己免疫疾患が引き起こされます。
ボキャブラリー
Immune | adj | 病気や感染から守られている;または身体の防御システムに関する |
---|---|---|
Therapy | noun | 疾患を軽減または治癒することを目的とした治療 |
Reprogram | verb | 何かの機能を変更またはリセットする |
Promising | adj | 将来の成功や改善の兆しがある |
Stop (something) from | phrasal verb | 何かが起こったり、誰かが何かをしたりするのを防いだり、何かを中止させたり、終わらせたりする |
日本語訳
私たちを守るはずの免疫システムが、時に自分自身の体を攻撃してしまうことがある。これにより、健康な組織が破壊され、深刻な問題が引き起こされることもある。
体にはさまざまな防御機能がある。最初の防御は皮膚をはじめとする物理的なバリアで、細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぐ。病原体が体内に入ると、免疫細胞が戦ってそれを排除しようとする。これを自然免疫という。また、私たちの体には適応免疫も備わっており、B細胞やT細胞と呼ばれる特殊な白血球がこれに含まれる。これらの細胞は病原体を識別し、記憶することで、ワクチンなどを通じて将来の病気に対する防御力を高める。しかし、これらの細胞が誤って自分の体の細胞を攻撃してしまうと、自己免疫疾患が発生する。
50年以上にわたり、科学者たちは免疫システムが自分自身を攻撃しないようにする方法を探し続けてきた。New Scientistによると、その解決策がもうすぐ見つかるかもしれない。
カナダのカルガリー大学の研究者たちは、免疫システムを「再プログラムする」新しい治療法を開発した。すでにいくつかの治験は、長期間にわたり症状を抑えることに成功している。
その中でも有望な治療法のひとつがCAR-T療法だ。現在、全身性エリテマトーデスの治療に試されている。この療法は、全身性エリテマトーデスによって破壊されたB細胞を新しく作るのを助けるものだ。まるで免疫システムの「リセットボタン」を押すような働きをするという。2022年からこの治療を受けた患者は再発しておらず、長期的な効果が期待されている。
また、科学者たちはより安価で安全な治療法の開発にも取り組んでいる。破壊された細胞を入れ替えるのではなく、体が本来持っている免疫の許容範囲を強化する方法を研究している。
ニューヨーク州立大学では、ジェフリー・ハベル博士が「逆ワクチン(inverse vaccine)」という新しい治療法を研究している。これは、免疫システムの誤った攻撃を防ぐためのワクチンだ。また、スイスの製薬会社Anokion SAでも似た技術が研究されており、ドイツのBioNTechはmRNA技術を使った自己免疫疾患の治療を進めている。
こうした進展により、いつか免疫システムの誤作動を完全に止めることができる日が来るかもしれない。
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