エネルギー新時代の幕開け：太陽光発電が「ビッグ・オイル」を追い越す The Dawn of a New Energy Era: Solar Power Outshines Big Oil

今回の記事は「エネルギー新時代の幕開け：太陽光発電が「ビッグ・オイル」を追い越す」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

It’s time to rethink how we get our energy and recognize the importance of solar power.

今こそ、エネルギーの入手方法を見直し、太陽光発電の重要性を認識すべき時なのだ。

 ボキャブラリー

 日本語訳

石油業界の「セブン・シスターズ」を知っているだろうか？エクソンモービル、シェブロン、BP、シェル、は耳にしたことがあるだろう。これらの企業にトタルエナジーズ、コノコフィリップス、ENIを加えたものが「スーパーメジャー」または「ビッグオイル」と呼ばれている。長い間、石油・ガス市場の主要プレーヤーであった。

しかし、状況は変わりつつある。ブルームバーグによれば、太陽光発電は石油よりも大きくなっている。

20世紀にセブン・シスターズが大活躍したように、21世紀のエネルギー市場をリードしているのは、中国に拠点を置く7つの大手太陽光発電企業だ。その中で最大手は、毎年イタリア全土の電力をまかなえるほどのソーラーパネルを製造しているトンウェイ社だ。その他の大手太陽光発電企業には、GCLテクノロジー・ホールディングスやトリナ・ソーラーなどがある。

太陽光発電企業が大手石油企業を追い抜いたというのは信じがたい話だ。ブルームバーグのレポートから事実を見てみよう。

石油・ガス会社はエネルギーを生産している。大手石油会社7社が生産する原油1バレルを「エクサジュール」（エネルギーの尺度）に換算すると、合計約40エクサジュールになる。しかし、このエネルギーの多くは精製過程で失われ、実際に使用されるのは4分の1程度である。それに比べ、あらゆる要素を考慮した結果、大手太陽光発電会社は毎年、より多くの使用可能なエネルギーを生産している。

ソーラーパネルにはもうひとつ利点がある。販売された石油やガスはすぐに消費され、永遠になくなってしまう（再利用することはできない）。一方、ソーラーパネルは何年もエネルギーを生産し続け、それ以上の投資は必要ない。長い目で見れば、太陽光発電会社は、ビッグオイルの埋蔵量よりもはるかに多くのエネルギーを供給することができる。中国の太陽光発電会社7社は、今や世界のエネルギー市場において、石油のセブン・シスターズよりも大きな役割を担っているのだ。

未来に目を向ければ、エネルギー産業が変わりつつあるのは明らかだ。太陽光発電は、私たちをよりクリーンで持続可能な時代へと導いている。今こそ、エネルギーの入手方法を見直し、太陽光発電の重要性を認識すべき時なのだ。