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  1日5分ビジネス英語

世界最大のダム計画で地域が懸念 World’s Biggest Dam Project Raises Regional Fears

今回の記事は「世界最大のダム計画で地域が懸念」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

China has started building the world’s largest dam in Tibet. It will be bigger than the Three Gorges Dam on the Yangtze River and cost around $167 billion?more than the International Space Station.

中国は、チベットで世界最大のダムの建設を始めました。これは、長江の三峡ダムよりも大きく、費用は約1,670億ドルで、国際宇宙ステーションよりも高額になる見込みです。

 ボキャブラリー

Emissionnoun排出(特に二酸化炭素などの有害な物質を空気中に放出すること)
Generateverb(エネルギー・電気など)を生み出す、発生させる
Downstreamadj川の下流に位置する、または後の段階にある
Severelyadv非常に、または重大な影響を及ぼす形で
Hold backphrasal verb〜を抑える、せき止める、進行を防ぐ

 日本語訳

中国はチベットで世界最大のダム建設を開始しました。このダムは長江の三峡ダムを超える規模となり、費用は約1,670億ドルにのぼり、国際宇宙ステーションの建設費用を上回ります。中国はこのダムがクリーンエネルギーを供給し、地域開発を支援するとしていますが、インドやバングラデシュはすでに懸念を示しています。

ブルームバーグの報道によると、この計画はチベットのニンチ市近くに5つのダムを建設し、ヤルルン・ツァンポ川をせき止めるものです。この川は周辺地域の7つの河川の一つで、10か国の13億人に飲料水、農業用水、電力を供給しています。

しかし、このダム建設は困難を伴います。建設予定地は地震が多い地域で、環境への影響や地震リスクが高まる可能性があります。ダムは強い揺れにも耐えられる構造でなければなりません。また、過去の巨大ダム計画の多くは、資金や計画上の問題で失敗や中断を経験しています。例えば、コンゴのグランド・インガ・ダムは三峡ダムの2倍の規模で計画されましたが頓挫しています。

中国がこのプロジェクトを完成させれば大きな利益を得られますが、インドやバングラデシュなど近隣国に深刻な問題を引き起こす可能性もあります。

良い面としては、このダムは70ギガワットの電力を生み出すと見られており、これはイギリス全体が1年間に使う電力にほぼ相当し、ポーランドの総発電容量を上回ります。世界最大のグリーンエネルギー源となり、中国の2060年「カーボンニュートラル」目標を後押しします。また、雇用創出や鉄鋼・セメント需要の増加を通じて中国経済を後押しします。

一方で、地域の生態系を損なうおそれがあり、下流域に住む何百万人もの人々の生活に悪影響を与える可能性もあります。インドは、このプロジェクトがブラマプトラ川への水の流れを止めてしまうのではないかと懸念しています。ある報告では、このダム計画を「時限水爆弾」と呼び、中国が急に放水すればインド北東部で大きな洪水が起きる可能性があると警告しています。バングラデシュも同様の懸念を示しています。

とはいえ、このダムの完成には約10年かかる見込みであり、問題をじっくり検討する時間はまだあります。

Signalメンバーのコメントハイライト(2025年8月14日)

  • Shinagawa さん: ラブブのようなレアなアイテムを手に入れたとき、人はそれを飾るだけでなく「見せる」ことを欲するようです。インスタやX、YouTubeなどでの投稿は、コレクションを自己表現の一部として演出する時代を象徴しています。根底には承認欲求があり、他者からの評価に依存することのリスクも指摘しています。
  • Shinagawa さん: 自然は国境を知らないように、AIも国境を超える存在として動き出しています。それが希望となるか、新たな縄張り争いを生むかは人間次第。AIガバナンスや国際協調が重要であり、共通の未来に向けて協調できるかが鍵と述べています。
  • Coo さん: 国を跨ぐ河川の管理について調査し、これまでは必ず何らかの協定が結ばれてきたことを確認。今後も平和的に懸念が解消されることを期待すると述べています。
  • nobota さん: グリーンエネルギーの推進は評価できるが、経済効果や環境負荷の評価は非常に複雑で容易に判断できないと指摘。国境を超えた評価基準の枠組みを急いで確立すべきだと述べています。
  • orange さん: 記事では10年の猶予があるとするが、実際は猶予はなく、中国は国内完結で計画を進める可能性が高いと懸念。地震時のリスクや多国間での自然資源管理の仕組みの必要性を訴えています。
  • Salsoul さん: クリーンエネルギー政策を掲げる一方で、中国の本音は政治的優位の確保ではないかと指摘。地震リスクの高い地域での建設にも疑問を呈し、大規模ダムよりも3Dプリンター活用など代替技術を推進すべきと述べています。
  • M-san さん: CO2排出ネットゼロ目標は評価しつつも、環境リスク評価の信頼性に疑問を呈しています。国際的なアセスメント体制が必要だが、一党独裁の国では通用しない現実も指摘しています。
  • 雨のち晴れ さん: 巨大ダム計画と下流国の環境懸念から、日本国内のリニア新幹線計画を想起。国家間問題の調整の難しさや、得られるメリットが他国の犠牲にならないよう配慮を求めています。
  • ごっチャン さん: 過去の大規模インフラ事例を踏まえ、巨大プロジェクトは環境・防災面で国境を超える副作用をもたらすリスクが高いと警告。代わりに小規模で循環型のインフラ構築が中長期的な競争力を持つと予測しています。

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