「フールズ・ゴールド」は最初から我々を騙していたのだろうか？ Did ‘Fool’s Gold” Have Us Fooled All Along?

今回の記事は「「フールズ・ゴールド」は最初から我々を騙していたのだろうか？」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

So, ‘fool’s gold’ could turn out to be a real treasure in the race toward clean, green energy.

つまり、「愚か者の金」は、クリーンでグリーンなエネルギーに向けた競争において、真の宝となる可能性があるのだ。

 ボキャブラリー

 日本語訳

長い間、人間は木や川、風、雨といった自然から恩恵を受けてきた。また、プラチナ、銀、金などの貴金属も非常に有用なものであった。1840年代、金鉱を懸命に探し、争奪戦まで繰り広げた人々のことはご存知だろう。彼らはしばしば、金のように見えるが価値のない黄色い岩石にだまされた。この岩石は黄鉄鉱または「フールズ・ゴールド / 愚者の金」と呼ばれている。

最近、この「愚者の金」に、実はリチウムという非常に有用な物質が含まれていることが発見された。科学者たちはアパラチア盆地と呼ばれる場所の古い岩石を研究し、「愚者の金」の中に多くのリチウムを発見した。これは、地中を深く掘ることなくリチウムを手に入れる新しい簡単な方法ができたことを意味する。

しかし、早合点は禁物である。この研究は、一ヶ所の岩石を調査したに過ぎない。他の地域の「愚者の金」にもリチウムが含まれているかどうかを確認する必要がある。

それでも、この研究は私たちに希望を与えてくれる。リチウムは、EV用のバッテリーや、ノートパソコンや携帯電話のような私たちが毎日使うデバイスを製造するために非常に重要だ。この研究は、オーストラリアやチリなどの主要生産国に追いつきたいアメリカのリチウム生産にとっても吉報だ。

つまり、「愚者の金」は、クリーンでグリーンなエネルギーを目指す競争において、本当のお宝になるかもしれないのだ。