AIが2000年前の原稿を読む AI Reads 2000-Year-Old Manuscript

今回の記事は「AIが2000年前の原稿を読む」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

In the end, three students won $700,000 for their work.

最終的に、3人の学生が70万ドルを獲得した。

 ボキャブラリー

 日本語訳

人工知能（AI）は、新しいガジェットや私たちの働き方を変えるためだけにあるわけではない。過去の出来事を体験させることで、私たちを驚かせることもある。現実に、AIは、2000年前のローマ人の時代からの古い文献を読解する手助けをしてくれている。

物語は、西暦79年に起きたかのヴェスヴィオ山の噴火から始まる。この災害によって、ポンペイとヘルクラネウムの都市は、多くの古代ローマの書物とともに埋没した。これらの書物を開こうと試みては、それらを傷つけてしまうこともしばしばだった。そこで、コンピューター・サイエンスの専門家であるブレント・シールズを含む研究者たちは、新しいテクノロジーを使って、それらを損傷することなく見ることを可能にした。2006年、シールズはこれらの書物を広げずにスキャンするソフトウェアを作った。その後2023年、彼はこれを改良し、目に見えないインクを見つけることができるプログラムを開発した。彼のチームはまた、これらの古い文献を読むための「ヴェスヴィオ・チャレンジ」と呼ばれる大きなコンテストを始めた。

このチャレンジでは、多くのチームが高額賞金をかけて競い合った。最終的に、3人の学生が70万ドルを獲得した。彼らは特殊な3Dスキャンとコンピューター・プログラムを使い、古代の著作に書かれた文字を探し出した。学生たちによると、著作の作者は音楽、食べ物、人生の楽しみ方について論じている。これらは、2000年前の古代都市ヘルクラネウムに住んでいた人々の生活についての洞察である。しかもこの著作は、ユリウス・カエサルの義父が所有していた家の廃墟から発見されたと考えられている！

ローマ時代の著作はまだたくさん残っている。それらは炭化しているため、これまでは解読が不可能だった。しかし、AIがその可能性を示したことで、ローマ人がどのような生活をしていたのか、近いうちにもっとわかるようになるかもしれない。