宇宙に浮かぶ工場 Factories in space
今回の記事は「宇宙に浮かぶ工場」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Since then, 3D printing has been used to create many things for space missions.
それ以来、3Dプリンターは宇宙ミッションのために多くのものを作るために使われています。
ボキャブラリー
microgravity | noun | 宇宙空間で経験する非常に弱い重力の状態で、物体や人がほとんど無重力に感じられること |
---|---|---|
impurity | noun | 不純物 |
artificial | adj | 自然発生ではなく、人間の手によって作られた、または生産された |
retina | noun | 網膜 |
align | verb | 直線的に、あるいは正しい相対位置に調整したり、配置したりする |
日本語訳
2015年6月、国際宇宙ステーション(ISS)で、3Dプリンターを使って14個の特製アイテムが作られました。宇宙で何かが作られたのはこれが初めてでした。それ以来、3Dプリンターは宇宙ミッションのために多くのモノを作るために使われています。地球から宇宙へモノを持っていくよりも簡単ですし、ISSに3Dプリンターを置いておくのは何かと便利なのです。
さて、今、宇宙で作ったモノを地球で使いたいと考えている企業があります。なぜ、そうしたいのでしょうか。その最大の理由は「微小重力」です。宇宙には重力がほとんどなく、まるで無重力のような状態です。このような環境では、材料が地上とは異なる働きをします。そのため、不純物のない純金属合金や完全な結晶を作ることができるのです。重金属を宇宙で作って地球に持ってくるのはコストがかかりますが、完璧な結晶を宇宙で作ることは、医薬品やバイオテクノロジー企業にとって有用になります。
コネチカット州のLambdaVisionという会社が、初のタンパク質ベースの人工網膜の開発に取り組んでいます。これを実現するためには、網膜のすべての層が完全に整列している必要があります。これは、宇宙のような微小重力環境でのみ実現できることです。
しかし、ISSのスペースは限られています。また、コストの懸念や、宇宙飛行士がISSで化学物質を扱うことに抵抗感を抱かざるを得ないということも考慮に入れなければいけません。だから、まずは宇宙工場を作ることが必要になります。
そこで登場するのが、Varda Space Industriesです。サンフランシスコに拠点を置くこの会社は、航空宇宙企業のRocket Labにも投資したKhosla Venturesの支援を受けています。Rocket Labは、Vardaに宇宙工場として使用する3つの宇宙船を提供する予定です。宇宙で製品を作ったら、地球に送り返してユタ州の砂漠に投下する予定だそうです。
今後、宇宙工場では主に薬や光ファイバーが作られることになるでしょう。しかし、宇宙でのものづくりの可能性は無限大です。
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