「メリハリのない労働」時代 The “Infinite Workday” Is Here
今回の記事は「「メリハリのない労働」時代」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
The usual 9-to-5 schedule is fading. This is the start of the “infinite workday.”
従来の「9時から5時まで」の勤務形態は、いまや過去のものになりつつあります。「無限の労働(メリハリのない労働)」時代の始まりです。
ボキャブラリー
Interruption | noun | 活動や集中を中断させる予期しない出来事やメッセージ |
---|---|---|
Overwhelmed | adj | 思考や感情に完全に打ち負かされる、または圧倒される |
Repetitive | adj | 同じ動作や要素が何度も繰り返されている |
Make things worse | phrasal verb | すでに困難な状況や不利な状況を悪化させる |
Fill up | phrasal verb | (予定やタスクで)完全に埋まる、満杯になる |
日本語訳
午前5時。この記事の筆者はすでにメールを確認し、仕事関連のWhatsAppメッセージを確認し、Teamsで2件の会議を予定し、次の記事のリサーチを始めています。こうしたことは今では珍しくありません。マイクロソフトの調査によると、午前6時までにオンラインになっている人のうち、40%がその時点ですでにメールを確認し、1日の計画を立てているそうです。その後、日中はメールや会議、さまざまな中断でどんどん埋まっていき、夜遅くまで仕事が続きます。人によっては、仕事が完全に終わることはないのです。
従来の「9時から5時まで」の勤務形態は、いまや過去のものになりつつあります。「無限の労働(メリハリのない労働)」時代の始まりです。
マイクロソフトは、この傾向をMicrosoft 365(OutlookやPowerPointなど)のユーザーデータを通じて明らかにしました。調査は1月中旬から2月中旬にかけて行われ、匿名化された膨大なデータによると、平均的な働き手は、1日に117通のメールと153件のTeamsメッセージを受け取っています。また、会議の57%は突然(カレンダー招待なし)に始まり、勤務時間中のメール・会議・メッセージの間隔は、平均でわずか2分しかありません。午後8時から深夜0時までの「夜間会議」は、昨年と比べて16%増加しています。
なぜこのような事態になっているのでしょうか?理由はさまざまです。世界中にチームが分かれていたり、リモートワークや柔軟な働き方により、夜間の時間帯が生産的な時間とみなされるようになっていることなどが挙げられます。また、週末にも仕事が続くことが多く、日曜日が月曜日のように感じられるという声もあります。報告書では、多くの働き手が「明確な始業・終業の区切りを持たない」状態にあると指摘されています。
この「無限の労働」を解決できる手段として、人工知能(AI)に期待を寄せる声もあります。しかし、マイクロソフトは「それだけでは不十分だ」と述べています。テクノロジーだけではこの問題は解決できません。むしろ、AIを誤って使えば、状況はさらに悪化する恐れさえあります。すでにメールや会議で圧倒されている人々が、AIの力でさらに多くのメッセージやメモを生み出すようになれば、壊れた仕組みを加速させてしまうだけなのです。
この問題を根本的に解決するには、企業が「働き方そのものを賢く再構築する」必要があります。マイクロソフトは、そうした未来志向の企業を「フロンティア企業(Frontier Firms)」と呼んでいます。これらの企業は、最も重要な業務に集中し、目標に応じて柔軟なチームを編成し、単純で繰り返しの多い作業はAIに任せ、人間は本当に価値のある仕事に集中できるような仕組みを構築していくことが求められています。
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