鉱物カルテル。未来の価格設定者? Mineral cartels: Price-setters of the future?
今回の記事は「鉱物カルテル。未来の価格設定者?」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
But perhaps, shifts in international relationships and better distribution of lithium processing capacity worldwide will reduce China’s influence and make mineral cartels effective price-setters of the future.
しかし、国際関係が変化し、リチウムの処理能力が世界的に向上すれば、中国の影響力は低下し、鉱物カルテルは将来的に有効な価格決定機関となるだろう。
ボキャブラリー
mull | verb | じっくり考える;検討する;思案する |
---|---|---|
cartel | noun | 企業連合;カルテル;共通の目標を持つ政治集団 |
blessed | adj | 幸運な;ありがたい;恵まれた |
rope in | phrasal verb | 人を誘い込む;うまく話に乗せる |
clout | noun | 人・組織などが持つ影響力 |
日本語訳
1960年に石油輸出国機構(OPEC)が結成されたとき、その目的は世界の石油市場で石油の供給を規制し、価格を設定することだった。これと同じように、鉱物にもカルテルを作ろうという動きがある。
特に、リチウムは需要が急増し、価格も高騰している。チリ、ボリビア、アルゼンチンといったリチウム資源に恵まれた国にとっては、儲かるチャンスなのだ。この3カ国は、世界のリチウム資源の58%を占めることから、「リチウム・トライアングル」とも呼ばれている。ある報道によると、この3カ国の外務大臣がリチウムカルテルを結成するための「高度な協議」を行っているという。また、世界最大のリチウム生産国であるオーストラリアを含む他の国々にも働きかけている。
しかし、鉱物カルテルの構想には多くの障害がある。まず、南米を中心とした政治的な違いから、すべての参加国が政策についてコンセンサスを得ることは極めて困難であろう。第二に、世界最大のEV生産国であり、リチウム加工国である中国の存在も無視できない。リチウム資源の6%しかないこのアジアの巨人が、世界のリチウム処理能力の58%を占めているのだ。したがって、鉱物カルテル、特にリチウムカルテルは、原料鉱物の加工を中国に大きく依存することになり、中国が独裁的な立場に立つことになる。
しかし、国際関係が変化し、リチウムの処理能力が世界的に向上すれば、中国の影響力は低下し、鉱物カルテルは将来的に有効な価格決定機関となるだろう。
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