「FTビジネス・ブック・オブ・2022」のショートリスト Shortlist for FT Business Book of 2022

今回の記事は「「FTビジネス・ブック・オブ・2022」のショートリスト」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Financial Times recently announced the shortlisted titles that are in the running for its Business Book of the Year Award.

Financial Timesは先日、Business Book of the Year Awardの候補となるタイトルを発表しました。

 ボキャブラリー

 日本語訳

Financial Timesは先日、Business Book of the Year Awardの候補となるタイトルを発表しました。その中には、中国のインターネット大手テンセントの魅力的な台頭に関するビジネスストーリー、世界の半導体チップ市場を支配するための戦い、海運業界のスキャンダルにおける不正（殺人さえも）についての調査（ドキュメント）などが含まれています。

Gary Gerstleは"The Rise and Fall of the Neoliberal Order: America and the World in the Free Market Era."の中で、20世紀後半の新自由主義を検証しています。新自由主義とは、19世紀の自由市場・自由貿易の概念が政治的に再度登場していることです。また、近年はトランプ前大統領のようなポピュリズムの動きにより新自由主義が凋落していると指摘しています。

Chris Millerの "Chip War: The Fight for the World's Most Critical Technology"は、半導体チップの設計の歴史と、それを支配するために各国が如何に巨額マネー（数十億ドル）を費やしているかを論じています。半導体（チップ）はコンピュータ、スマートフォン、自動車、家庭用品に活用されており、チップ戦争は重要な意味を持ちます。

Helen Thompsonが著した"Disorder: Hard Times in the 21st Century"は、西アジアの不安定な情勢やロシアのウクライナ戦争など、化石燃料に依存することの弊害と、グリーンテクノロジーへの世界的な移行について考察しています。

"Dead in the Water" written by Matthew Campbell and Kit Chellelの共著である "Dead in the Water "は際立っています。2011年に起きた石油タンカーBrillante Virtuosoのハイジャック事件と、イギリス人測量士の殺人事件にまつわるスキャンダルを扱ったスリラー作品なのです。

ルル・チェンは"Influence Empire: Tencent and China's Tech Ambition."を著しました。この本は、タイトルが示すように、テンセントがどのように3600億ドル企業に成長したのか、その過程を描いています。

「現代のビジネス課題を最も魅力的かつ楽しく洞察している」とされる30,000ポンドの受賞作品は、12月5日に発表されます。このニュースに是非とも注目しておきましょう。