ボット、フェイクニュースの技術的な顔 Bots, the tech face of fake news

2022年6月17日

今回の記事は「ボット、フェイクニュースの技術的な顔」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

本日のSentence

Hopefully, good AI will win and restore our faith in digital news.

願わくば、優れたAIが勝利し、デジタル・ニュースへの信頼を回復してほしいものだ。

ボキャブラリー

hype	verb	誇大広告、刺激的な宣伝、世間を騒がせる（話題になる）
roadblock	noun	障害物
emoticon	noun	顔文字
troll	verb	インターネットの掲示板・チャットなどで挑発的メッセージを投稿する
provocative	adj	人を刺激する挑発する・怒らせる

日本語訳

大いに盛り上がったイーロン・マスクとTwitterの取引は、ソーシャルメディアの問題で大きな障害に陥った。マスク氏は「ボット」がツイッター利用者の20％を占めていると考えている（利用者の２割がボット）。彼はTwitterが偽アカウントの数を明らかにするよう主張している。テキサス州司法長官ケン・パクストン氏も、マスク氏の訴えを受けてTwitterのボットを調査し始めた。

ボットがソーシャルメディアの投稿を荒らし、本物のユーザーに影響を与えることは専門家も認めている。彼らは、ソーシャルメディア上で目にする怒りや挑発的な意見が、ボットやフェイクニュースを拡散するようプログラムされた自動アカウントによって生み出されていることに気づいていない。2017年のレポートでは、Twitterのボットが2300万、Facebookのボットが1億4000万、Instagramのボットが2700万と推定されています。5年後の私たちは、推測するしかないのだ。

では、ボットの仕組みはどうなっているのだろう。

ボットは、アルゴリズムを使ってソーシャルメディアのユーザーを模倣する。ボットは、作成者（プログラマー）の命令に従って、ソーシャルメディアの投稿、メッセージ、ニュースに反応する。人間と異なり、ボットは継続的に投稿し、「いいね」「嫌い」「コメント」「顔文字」を蓄積して、意見やフェイクニュースを支持することができる。ボットがCovid-19の大流行や米国大統領選にどのような影響を与えるか想像してみてほしい。

ソーシャルメディアのボットは、AIの闇（ダークサイド）を象徴しているのだ。フェイスブックとツイッターはAIを使ってボットを追い詰め、AI対AIの戦いを演出している。願わくば、優れたAIが勝利し、デジタル・ニュースへの信頼を回復してほしいものだ。