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  マットBlog

GOLD離れ?

金相場が崩れ始めた。 The Financial Timesにも金の下落が大きく取り上げられている。  市場はギリシャ破綻が2008年のリーマンショックが再びということで、当時も金が 売られたことを受けての下落だと言う。 それにしても最近の市場は常識ではなかなか考えられないような動きをする。 今月8月5日に米国債の格下げがなされた時も債券価格は大きく値崩れはしなか った。 あれからむしろ株式市場から債券市場に資金は流れているとさえ言われ ている。 政治・国会のねじれは、日米とも同じだが米連銀はツイスト作戦をとることを先週、決めた。この金融政策を行ったのはなんと1961年以来二度目というのは驚きだ。 つまり、これまでQE2でドルを刷り量的な緩和を行ってきたアメリカだが、さすがにQE3と継続することは出来なかった。そこで代替案としてのツイスト作戦だ。 短期債券を売り、売った金額で長期債を買うというオペレーションだ。つまり短期債を売ると債券価格が落ちるので金利は逆に上がる。長期債を買うことで長期債の金利は下がる。つまり金利カーブ(Yield Curve)が寝てくる(Flat化)ように誘導するということ。 かつて連銀はYield Curveを無理にSteep(立たせて)状態にして、金融機関を助けた。つまり、金融機関は短期の低い金利で資金を確保し企業には高めの長期金利で貸し出す。(Prime Loan) これにより金融機関はDuration(期間)のサヤを抜いて収益を上げることが出来た。そんな時代であった。 QE3で量的緩和作戦を続行できない連銀にとってはこの方法しかなかったのかもしれない。