タイ:アジアの「虎」から「病人」へ Thailand: From Asian Tiger to Sick Man
今回の記事は「タイ:アジアの「虎」から「病人」へ」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
In the 1980s and ’90s, Thailand was seen as a rising “tiger cub” economy.
1980年代から90年代にかけて、タイは「虎の子」と呼ばれる新興経済国として注目を集めていた。
ボキャブラリー
| Amid | adv | 囲まれている;真ん中に |
|---|---|---|
| Front-runner | noun | レースやその他の競技で首位を走る競技者 |
| Resilient | adj | (打撃から)回復力がある、しなやかに立ち直る |
| In particular | other | 通常より多い、あるいは他の人や物より多い;特定の理由による |
| Eiter way | other | 与えられた二つの選択肢のうち、どちらかが当てはまる場合 |
日本語訳
1980年代から90年代にかけて、タイは「虎の子」と呼ばれる新興経済国として注目を集めていた。輸出の急拡大と多額の外国直接投資の流入を背景に、経済成長率はしばしば2桁近くに達した。衝撃を吸収しながら経済と政治の安定を維持する力を持つことから、「テフロン・タイランド」とも称された。
しかし、その評価は1997年7月に崩れた。政府が外貨準備を使い果たし、米ドルに対する固定為替相場を維持できなくなった結果、バーツが急落した。その後、タイの経済成長は次第に勢いを失い、いまではアジアの「病人」とまで呼ばれることがある。
国際通貨基金(IMF)の『World Economic Outlook Update』(2026年1月)によれば、2026年のGDP成長率は1.6%と予測され、2025年の2%からさらに低下する見通しだ。これはASEAN加盟11か国の中で最下位となり、アジア全体でも最も低い水準の一つとなる可能性がある。
Financial Timesによると、これまで成長を支えてきた個人消費、製造業、観光業といった分野はいずれも圧力を受けている。製造業の生産は過去3年間で減少し、2025年後半時点でも設備稼働率は低いままだ。とりわけ自動車産業は厳しい局面に入り、一部の大手メーカーは生産縮小や事業撤退に踏み切っている。観光業も逆風に直面している。安全面への懸念や旅行者の嗜好の変化により、日本やベトナムといった代替目的地が恩恵を受けている。
同時に、高齢化と人口減少、家計債務の高止まり、繰り返される政治的不安定が信頼感を損なっている。需要の弱さは一時的にインフレ率をマイナスに押し下げ、銀行は債務不履行リスクを警戒して融資に慎重な姿勢を続け、不動産セクターもさらに悪化している。
こうした状況のなか、タイは2月8日に総選挙を実施した。主要3勢力はいずれも成長回復と政治安定の実現を公約に掲げた。初期報道によれば、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相率いる与党ブムジャイタイ党が最有力とされたが、安定政権を築くには連立協議が必要になる可能性がある。いずれにせよ、次期政権の真価は実行力にかかっている。信頼回復、投資促進、債務圧力の緩和、そしてタイ経済を長らく低速状態にとどめてきた構造的問題への取り組みが問われている。
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