マットBlog
北朝鮮の6カ国協議の話し合い再開などが話題に上っているので、ついでに韓国の大統領について調べてみると韓国は李承晩 初代大統領から数えてまだ17人しかいないのですね。 それに最近3代は金大中(キム・デジュン)盧武鉉(ノ・ムヒョンン)と続いての現在の李明博(イ・ミョンパク)大統領で17代目にあたる。大統領は5年任期で再選はできない制度になっている。 従ってかつての朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の時代のような長期政権(1963年末から1979年10月まで)はありえない仕組みになっている。
こうした一人の政治家が5年というスパンで政治を実行できる事は、選任さえ誤らなければ国にとっては良いことになると思う。特に日本の首相の交代があまりにも頻繁であるのに比べると対外的にも安心して外交がやりやすい筈だ。 まるで日本の場合は幕末の政府が江戸幕府なのか藩政府なのか、どちらと交渉すればよいかが、外国勢は戸惑ったと思う。その伝統が今でも続いているのだろうか。
さて、話は韓国の大統領に戻るが、驚いたことが一つある。 任期中の大統領が締結した協定などは次期政権では反故になることがあるという事だ。 前代の盧武鉉大統領が彼の任期終了間近に北側といくつもの協定を結んだのだが、現在の李明博大統領に政権が代わってからはそれらの協定が反故になり、更に北側への態度を硬化させてしまった。 そう考えると対韓国の外交も決して楽ではないのか、とも思った。
6カ国協議再開でアメリカ、ロシア、中国が水面下で色々動いているらしい。ロシアは北と交渉して北朝鮮経由で天然ガスパイプラインを韓国に提供しようとしていたり、中国は経済支援を続けて北を完全に傘下におさめようとしている。アメリカはといえば、オバマ大統領は韓国駐在米軍をそうそうに引き上げて、コスト削減を図りたいと考え、北との直接交渉も試みているようだが、なかなか難しいらしい。 一方、韓国はといえば最近内閣改造を実施し4人の大臣を入れた。玄仁沢(ヒョンインテク)は北に対して強硬派で知られていたが、彼を外して柳佑益(リュウイク)を任命。これで北に対しての態度を軟化させたと世間は見ている。 当初、大統領は哨戒艦「天安」が北によって撃沈させらたとして、謝罪を求めていたし、謝らなければ韓国は6カ国協議の席には着きませんよと言っていたのだが、その態度が軟化しているのだろうか。
今後、この辺りに注意して見守っていきたい。