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  マットBlog

英文は長く、日本文は短く・・・

昨日の続きです。日本語の文章の場合、一文の中には一つの意味をというのがルールとなっていますが、英文は、昨日の例のように I saw a bird.  It was in a tree.という細切れの文章では、あまりにも稚拙になってしまいます。 ここに国連憲章の前文を比較するとそれがよくわかります。 驚くことに、非常に長い一文で書かれているのです。united nation まずは英文です。
We the peoples of the United Nations determined: to save succeeding generations from the scourge of war, which twice in our lifetime has brought untold sorrow to mankind, and to reaffirm faith in fundamental human rights, in the dignity and worth of the human person, in the equal rights of men and women and of nations large and small, and to establish conditions under which justice and respect for the obligations arising from treaties and other sources of international law can be maintained, and to promote social progress and better standards of life in larger freedom, And for these ends: to practice tolerance and live together in peace with one another as good neighbours, and to unite our strength to maintain international peace and security, and to ensure, by the acceptance of principles and the institution of methods, that armed force shall not be used, save in the common interest, and to employ international machinery for the promotion of the economic and social advancement of all peoples, Have resolved to combine our efforts to accomplish these aims: Accordingly, our respective Governments, through representatives assembled in the city of San Francisco, who have exhibited their full powers found to be in good and due form, have agreed to the present Charter of the United Nations and do hereby establish an international organization to be known as the United Nations
カンマはありますが、ピリオドは一つしかないのです。極論をすればこれだけ長いOne Sentenceを英語で書くことができるということです。 一方で日本語訳も1文で無理に作っています。
われら連合国の人民は、われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し、正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること、並びに、このために、寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活し、国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則の受諾と方法の設定によって確保し、すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。よって、われらの各自の政府は、サン・フランシスコ市に会合し、全権委任状を示してそれが良好妥当であると認められた代表者を通じて、この国際連合憲章に同意したので、ここに国際連合という国際機関を設ける。
やや難解な日本語になっています。 このように時と場合によっては、日本語訳で読むよりも、原文にあたったほうが意味が掴めることがよくあります。古文などももともと日本語なのですが、英語に訳してあるもの方が、合点がいく場合もあります。そのような経験をされて方は多いのではないでしょうか。