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  マットBlog

将棋界が教えるITと人間の未来像

あまり英語に関係がないネタだけど9月4日付けの日本経済新聞の夕刊に面白い記事が載っていた。 プロ棋士に電脳が助太刀  こんなタイトルで、何かな?と思って読んでみたら驚いた。 将棋のプロ棋士がコンピューターの意見を参考に戦う「電王戦タッグマッチ」が行われた。急成長したコンピューターを活用し、より質の高い対局を生み出そうという将棋界初の試みだ。 つまりプロ棋士とコンピュータがペアを組んで相手と対戦するというもの。 何故これを『すごい!』と思ったかというと、最近人間はコンピュータソフトにチェスから始まって将棋、その他様々な分野で押され気味だった。ところがこの企画は、人間の感性とコンピュータのデータ保有力と計算力とのかけ算を目指している。 この試みを見た時に将来、人間とコンピューターの理想的な一つのコラボの仕方がここにあるのでは、と思った。 さて、この将棋マッチの勝者はこんなコメントをしている。
今回、優勝したのは佐藤慎一四段とソフト「ponanza(ポナンザ)」のタッグ。佐藤四段はポナンザの活用により「1時間の持ち時間しかなかったが自分で5、6時間考えたくらいの(質の高い)将棋が指せた」と振り返る。自分がやりたい手を指した場合の不利になりそうな変化を事前にポナンザに調べさせ、問題ないと確認した上で着手していった効果だ。
逆に敗退したプロ棋士の敗因が次のようなコメントで思わず唸ってしまった。
一方で、プロ棋士はコンピューターを活用する難しさも痛感していた。「頼りすぎた」。敗れた棋士たちは一様に口をそろえた。
そうなると我々が鍛えなければならないのは、単なる歴史の年表でも、データでもないのでは、と思う。よく会社の数字などを丸暗記をして、凄いと思わせる人種がいるけれど、そのデータを使ってなんぼというところだろう。 実は英語も同じかもしれない。単語、文法を覚えて資格試験で目標点数を獲得しても、それからどうするかがむしろ大切だ。Business English Proでは、今読める自分になることは当たり前。その後をどうするのか? 読んだ文章からその先の作業は人間の得意分野なのだから。