米国の外交政策:懸念の原因 US Foreign Policy: Cause for Concern
今回の記事は「米国の外交政策:懸念の原因」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Politico, wrote, “Forget the G7, now it’s the G6 vs. Trump.”
ニュースメディア「ポリティコ」はこう書いた――「G7などない。G6対トランプになるだろう。」
ボキャブラリー
Divisiveness | noun | 人々の間に対立や不和を引き起こす傾向 (発音:/dɪˈvaɪsɪvnəs/、類語:discord, disunity, conflict) |
---|---|---|
Surrender | verb | 抵抗をやめ、他者の支配や要求を受け入れる(特に紛争や競争において) (発音:/səˈrɛndər/、類語:yield, give up, submit) |
Erratic | adj | 行動や動きが予測できない、不安定な (発音:/ɪˈrætɪk/、類語:unpredictable, inconsistent, irregular) |
Critically | adv | 否定的に、または問題点を指摘する形で (発音:/ˈkrɪtɪkli/、類語:severely, crucially, seriously) |
Pull away | phrasal verb | 集団や合意から離れる、距離を取る |
日本語訳
ドナルド・トランプ大統領がG7会議に出席するためカナダに向かう前、欧州のニュースメディア「ポリティコ」はこう書いた――「G7などない。G6対トランプになるだろう。」この言葉は、アメリカとその同盟国との間に信頼関係が欠けていることを端的に示していた。実際、トランプ大統領が途中で抜けてアメリカに帰国したことで、会議は事実上「G6」となった。同時に、トランプ大統領はアメリカをイスラエルとイランの対立により深く関わらせようとしているようにも見えた。加えて、急な関税引き上げや予告なしの政策変更も、同盟国と敵対国の双方を混乱させていた。
こうした動きにより、多くの人がアメリカの外交政策に不安を感じている。ブルームバーグ・オピニオンのコラムニスト、ジェームズ・スタヴリディス氏は、「アメリカは世界をより危険な場所にしている」とまで述べた。それは本当なのか?もう少し詳しく見てみよう。
G7からの途中退席は、今回が初めてではない。2018年にもトランプ大統領は、1期目の関税政策を批判された後に早々と退席している。今回は「中東情勢への対応が必要」として退席したが、仮に最後まで残っていたとしても、6か国が1か国を相手にするという構図は変わらなかっただろう。現在のアメリカの関税率は12〜16%と、1930年代以来の高水準だ。他国は貿易協定に期待していたが、彼の早期退席でその議論も頓挫した。
その一方で、イスラエルとイランの対立は悪化の一途をたどっている。トランプ大統領は和平の仲介を試みるどころか、「イランは降伏すべきだ」と発言した。だが、イランの最高指導者ハメネイ師は「絶対に降伏しない」と断言しており、事態はますます危険になっている。この記事が書かれた時点よりも、さらに悪化しているかもしれない。
ブルームバーグの記事で、スタヴリディス氏はトランプ大統領の外交政策を「IED(即席爆発装置)」に例えた。強烈な比喩だ。「I」は「Isolation(孤立)」を意味し、トランプ大統領がアメリカをNATO、国連、WHO、パリ協定といった国際機関から遠ざけていることを指す。「E」は「Erratic(不安定・予測不能)」で、例えば関税政策のように一貫性がない点を挙げている。「D」は「Divisiveness(分断)」で、同盟国との関係が深刻に悪化している現状を示している。
IEDですら解除されれば無力化できる。アメリカの外交政策もまた、修復の余地があるはずだ。そうなることを願いたい。
ポッドキャストの続きは
で!
月額1,000円〜 スマホで手軽に始めるビジネス英語学習
「マット竹内の1日5分ビジネス英語」ポッドキャストの英文記事スクリプトは、WISDOM SQUARE で提供のサービス 1日10分ビジネス英語 で配信されています。
1日10分ビジネス英語なら、ポッドキャストの英文記事スクリプトに加えて、内容理解クイズ、クイズランキングなどのコンテンツも充実しているので、ポッドキャストの内容の理解がさらに深まると同時に楽しく英語学習を進めていただくことができます。ポッドキャストから1歩進んだ英語学習をしたい方におすすめです。
1日10分ビジネス英語はスマートフォンでご利用いただけます。初回1ヶ月は無料でお試しが可能です!※1
是非この機会に1日10分ビジネス英語 をお試し下さい。
今すぐ無料お試しを申し込む※1 初めてご利用の方、1回限りとなります。