人生の「点」と「点」は意外につながっている
小学校の頃、母親の趣味からか近くの川津さんというピアノの先生のところに習いにいっていました。
おそらく低学年だったと思います。
しかし・・・
当時、「ピアノを習うのは女の子でしょ?」そんな空気が僕の周りにはありました。
しかし、親孝行な息子は、バイエルというピアノの初心者用のテキストを鞄に入れて通い始めました。
でも今だから(時効)白状しますが、教室にはほとんど通っていませんでした。
ピアノ教室の川津さんの家の前は、空き地でした。僕たちはその広場を「川津さんの広場」と呼んでいました。
そこで友人といつも野球の練習をしていました。つまり、ピアノ教室には通っていましたが、実際には広場で野球をしていました。
もしかしたら、似たような体験をされた方もいらっしゃるかもしれません。(いないかな・・・)
これだけでは、ピアノを弾きたくない少年が、野球に逃げていたことで物語は終わってしまいます。
でも、スティーヴ・ジョブズさんの言葉ではありませんが、点と点は不思議とつながっていたのです。
時は流れて、成人した後のこと。
20歳を過ぎたころ。 なぜかピアノを弾きたくなるのです。
そして、小さい子供達が通うヤマハの音楽教室に通い始めました。
小さい頃に、ピアノ教室に通っていた少年は、成人してから再びバイエルをはじめる。
偶然なのだろうか? 本当に不思議です。
単なる偶然なのか・・その答えはわかりません。
でも、僕たちの人生・・・何かが連鎖しつながっているように思えてなりません。
種がまかれ、時が流れ・・・
そして別の場所で双葉が芽生える。
人生って不思議ですね。
来月10月8日に、昨年通いはじめた地元のピアノ教室の発表会があります。
いまだに、ピアノと格闘している自分。 8歳の自分は何というのでしょうね?
ピアノは女の子が・・・・。いや、それは違うよ、とあの頃の自分に伝えてあげたい。
でも野球も捨てられないですね。