英語力と世界のトレンドを同時にキャッチ!!

  マットBlog

マーク・ピーターセン先生のインタビュー 日経17日朝刊

17日の日本経済新聞の朝刊にピーターセン先生のインタビューが載っていたので紹介したい。 このインタビューの中で中学生の教科書でもネイティブから見るとおかしな表現がかなりあるということ。 一頃はやった、「中学生の教科書を徹底的に音読しなさい」というのは、これでは台無しになってします。 そして、大学生の英語については、発音などは改善されているが、読む力が圧倒的に弱くなってしまているとの事だ。 とかく英語は、読み、書き、話す、聴くという4技能に分けられ、では今の日本ではどの技能がビジネスでは必要なんだ? そんな不毛な議論が今も続いている。 最後に、英語はスポーツなどと同じなので、練習をする場が今の日本人には圧倒的に少ないと語られている。 ただ、先生の日本における英語教育については、事実なだけに実に手厳しい。 「日本の英語教育は内容が薄いと思う。かつて『日本人は文法に詳しく、読み書きはできるが会話ができない』という神話があった。でもあの頃も今も全然書けていないし、読んでも理解しているとは思えない」 つまり、読み書きは出来るが会話はできない? 先生いわく、いまも昔も、書けないし読んで理解できてない。 つまりは4技能どれも全くダメという評価だ。

語学は「楽器やスポーツと同じ」と指摘する

読解力が落ちた主な原因は「少し長い文章になると一文のなかの理屈がわからなくなる」からだそうだ。

ピーターセン明大教授に聞く リスニング・発音は改善

日本人の英語に詳しい明治大学政治経済学部マーク・ピーターセン教授に聞いた。

語学は「楽器やスポーツと同じ」と指摘する
 ――最近の英語教育をどう思うか。
 「日本の英語教育は内容が薄いと思う。かつて『日本人は文法に詳しく、読み書きはできるが会話ができない』という神話があった。でもあの頃も今も全然書けていないし、読んでも理解しているとは思えない」
 ――例えば。
 「中学生向けの英語教科書の80語の短い文中にも、ネーティブとしておかしく感じる部分が10カ所ある。冠詞の使い方、文章の切り方、代名詞の使い方などだ。教えていない文法を使わない『配慮』が原因で、無理が起きている。優秀な日本人が仕事で電子メールを送るときも、英語が拙くもったいない。単数形と複数形を使いこなせなければ、印象は良くない」
 ――大学生の英語力をどう考えるか。
 「リスニングと発音は20年前と比べて改善されている。教師の英語力が向上し、電子機器の普及で24時間英語が聞けるようになったためだ。反対に、英文を読めなくなったような気がする。大学入試でも英文和訳の成績が一番悪い」
 「教科書に載っている『長文』も、一文が年々短くなっている。少し長い文章になると一文のなかの理屈がわからなくなる。これが読解力が下がった主因だと思う」
 ――改善すべきは?
 「外国語は自発的に学習するもの。楽器やスポーツと同じ。『6年も習ったのに英語が使えない』という意見を聞くが、使えるようになる練習をしていないだけだ」