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「通貨」を知れば世界が読める

日本の書店には常に日本経済の先行きを占う(予想する?)書籍で一部のコーナーは埋め尽くされています。 ただ、今年は震災の後には応援、激励という意味合いも含めて暗いばかりの予想に混じり「日本の未来は明るい」と予想する書籍も出版されています。海外の書店は自国の将来を「破綻目前」「国家崩壊」などといった類いの書籍は全くないわけではないけれど、比較すると相当少ないと思う。むしろ、海外の書籍はHOW TOものや、成功体験を含む伝記的なものなどがよく並んでいるように記憶しています。 浜 矩子氏の「通貨」を知れば世界が読める (PHPビジネス新書)を読んだのですが、新書ということもあり内容も簡潔でわかりやすかった。 貨幣と通貨の発祥から金本位、基軸通貨など通貨を通して世界経済の流れを理路整然と説明されています。 浜氏の解説を読むとニクソンショックからリーマンショックに至るまで、ことごとく通貨に起因して起こっていた事がわかる。 彼女によれば、英国ポンドから米国ドルと基軸通貨は移り、今はむしろ日本円が陰の基軸通貨であると円という通貨の見直しと同時に日本の金融政策に対して舵取りの責任は大きいとエールも送っているのです。 本書の帯には、たしか、「円高・円安で一喜一憂するのはもうやめましょう」と言った内容が書かれていたと思います。 断片的に円が買われた、売られたというその日の相場に左右されるのではなくトレンドを見よ、との浜氏の声が聞こえて来そうです。 私達も日々、日本のメディアに加えて英文での情報収集にも努めています。日々の記事からだけではなかなかトレンドは見えてこないかもしれませんが、『トレンドはどの方向に動いているのだろう?』と大きな?マークを頭に置きながら読むだけでも、よい訓練になると思います。