確かに、ツールとして割り切ればよいと思います。 何よりも日本人が英会話で捨てられない「文章完璧主義」。 文頭からピリオドまで作らないと口から出してはいけないかの如く教えてきた英語教育の副産物なのです。
自分自身もマネージメント会議などでアメリカで1週間缶詰にされる機会が何度かありましたが、その中には必ず、インド人やフランス人などアクセントの強い国からの人たちも多かったわけです。しかし、内心『一体、アメリカ人はこのインド人の人の言っていることは理解できているのだろうか?』といつも思いながら聞いていました。
ちゃんと理解できているのです。もちろん、Excuse me? Person me?で聞き直す場面もありましたが、それでも通じていました。 今思えば、インド人自身が「通じて当たりまえ」という心構えで話ているからだったのかもしれないと考えます。 もっと言えば、「通じないのはあなたの方に問題があるのでは?」と思って話しているようにも見えます。
そのように考えると、我々日本人のように恐る恐る、声を発するのではなく堂々と通る声で発音するので、その事がまた、好循環になってコミュニケーションを円滑にするのだと考えます。 会話はナマモノですから、通じて当たりまえと考えながら話すのが肝要なのです。
でも、自信たっぷりに話をしても相手から「???」という反応がある場合もあります。
何年か前の紅白でSMAPの木村君が自信たっぷりに英語でスーザン・オズボーンに話しかけたのに通じなかった事がありました。木村君の焦った表情は画面を通してもよくわかりました。まさに他人事ではないわけです。(そこから彼はしばらく司会にも気が入らなかったように見えました。)
しかし、こんな時こそインド式のこの本でも書かれていましたが、Aで通じなかったらBで言い換える、通じるまで表現を変えて続けることが大事なのです。これは、本当に大事です。
"I purchased a ticket for a concert !" と喜び交じりにアメリカ人に言ったとします。
purchased の"r”の発音で舌が十分に回らなかったのか、彼には通じなかったとします。
それでも、二の矢、三の矢を放たねばなりません。
"I bought a ticket for a concert!", "I got a live ticket" 等々。
それなら相手からも" Oh, you got a ticket !" "Which concert will you go to?"などと聞かれて話は盛り上がっていく筈です。
大切です。 最初の矢が通じなくて狼狽してはいけません。二の矢を放ちましょう。
そして、普段からその訓練をしておくようにしましょう。そうです。
言い換えの練習です。 そして気心の知れた友人がいるのなら、最初は少し発音が難しい言葉や最近学んだ語彙を入れてみて通じればGood、かりに通じなくてもそれよりも易しいい自分の単語を使って二の矢を放てばよいのです。
如何でしたか? 二の矢、三の矢放つ訓練をしておきましょう!!
Good luck!!