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  1日5分ビジネス英語

ゼロから文明を築く Building Civilization from Scratch

今回の記事は「ゼロから文明を築く」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Imagine living in a house that you designed and built yourself. The sun warms you during the day, you have a simple heater at night, and you grow your own fish and vegetables.

想像してみてください。自分で設計し、自分で建てた家に住んでいる生活を。昼間は太陽の光で暖まり、夜は簡易ヒーターを使い、自分で魚や野菜を育てる。

 ボキャブラリー

Proprietaryadj特定の企業が所有・管理し、他者が自由に使用や改変することを制限している
Self-sufficiencynoun他人に頼ることなく、自分の必要を自分で賄う能力
Publishverb情報や資料を一般に公開する
Collectivelyadvグループとして協力し合う形で
Break downphrasal verb機械の故障などで動かなくなる

 日本語訳

想像してみてください。自分で設計し、自分で建てた家に住んでいる生活を。昼間は太陽の光で暖まり、夜は簡易ヒーターを使い、自分で魚や野菜を育てる。まるで古代の生活のように聞こえるが、MITテクノロジーレビューによれば、オープンソース・エコロジーの創設者であるマーシン・ヤクボウスキーは、2025年でも現実のライフスタイルになりうると言っている。

物理学者としての訓練を受けたヤクボウスキーは、トラクター、レンガプレス、オーブン、回路メーカーなど、50種類のオープンソースの機械で構成されるGlobal Village Construction Set(GVCS)を開発した。これらの機械は、人々が「ゼロから文明を築く」手助けをする。彼の目標は、誰でもどこでも、地域の資材を使ってこれらの機械を作れるよう、設計図や作り方を無料で入手できることだ。

このアイデアは、彼自身の農業体験から生まれた。ミズーリ州の自分の農場でトラクターが故障したとき、ジョン・ディアをはじめとする大企業が農家自身による修理を妨げていることに気がつきました。独占的な技術が企業に過度の支配力を与えていることに気がついたのです。彼はこう言います。「機械が農家を支配している。農家が機械を所有しているわけではない。」

この問題を解決するため、ヤクボウスキーは機械にオープンソースソフトウェアの考え方を適用しました。無料のコードを共有するLinuxのように、農業や建設用機械の設計図を無料で公開し始めたのです。彼のプロジェクトは、自給自足と道具への容易なアクセスを促進した1960年代のホール・アース・カタログに触発されたものだ。

GVCSはまた、「適切な技術」、つまり地域のニーズに合ったシンプルで低コストの道具という考え方も支持している。例えば、ソーラーランプ、自転車、手動の水ポンプなど人々が自分で作り、修理できるものだ。

現在、多くの利用者が個人利用のためにGVCSの機械を組み立てている。例えば、トラクターは12,000ドルで作れるのに対し、市販品では120,000ドルもかかる。また、Liberatorプレスを使えば、住宅用の安価なレンガを作ることも可能だ。

ヤクボウスキーの長期的な夢は、「限界費用ゼロ」社会だ。無料の設計図と地域の資材を使って機械を生産し、知識を共有しながら共に作ることで、技術を実用的でオープンにし、大企業に依存しない社会を実現しようとしている。

彼は現代の進歩にも疑問を投げかける。「文明は大きく進歩した。しかし、今日の人々は過去と比べてどれだけ自由だろうか?」


デバイスとプリンターさん
過度な技術が不要であれば有力な代案になり得る一方、サプライチェーンリスクや、コードがどの程度まで厳密にレビューされるのかといったメンテナンス面の不安があります。
ただ、個人利用レベルなら問題が小さい可能性もあります。企業製品でも部品としてオープンソースが使われる例は多く、オープンソースは基盤技術の一つと言えます。
Hikaruさん
この一週間パスワード紛失でログインできませんでしたが、再発行のおかげで復帰できました。ありがとうございます。
ソフトウェアのオープンソースは1970年代に始まり、UNIXやLinuxは巨大企業にとっても情報インフラを支えてきたと考えます。機械系のオープンソースとして3Dプリンタやレーザーカッターは聞いたことがありましたが、GVCS(Global Village Construction Set)は知りませんでした。以下は公開内容の一例です(設計図/部品表/組立手順/必要工具など):
◆ 農業機械:トラクター、土壌粉砕機、種まき機、ハーベスター
◆ 工業設備:ブリケット(レンガ)製造機、CNC切削機、旋盤、レーザーカッター、溶接装置
◆ エネルギー関連:風車、発電機、バイオ燃料精製設備
◆ インフラ用:コンクリートミキサー、建設用クレーン、チェーンソー(木材加工)
部品点数を減らした最小限設計で、大企業の高価な機械に依存せずに農地開拓や街の整備ができるなら、夢とロマンがある分野だと感じます。
ともさんさん
Linuxのように継続的アップデートによって新機能やサービス提供のインセンティブが各プロダクトで働けば陳腐化を防げますが、この取り組みで同様の仕組みが機能するかは疑問です。
Jtさん
“I researched what appropriate technology and sustainable living are.”(日本語訳:適正技術とサステナブルな暮らしについて調べました。)
“Appropriate technology refers to technology that matches local resources, culture, and economic conditions. It is low-cost and easy to repair and maintain.”(日本語訳:適正技術とは、地域の資源・文化・経済条件に適合する技術であり、低コストで修理・維持が容易です。)
“Appropriate technology is not old-fashioned; rather, it strikes a balance between independence and cooperation.”(日本語訳:適正技術は時代遅れではなく、自立と協調のバランスを取るものです。)
“It is also environmentally sustainable. Instead of relying on mass production and mass waste systems, it uses local resources and produces only what is needed. Therefore, it promotes the circulation of resources.”(日本語訳:また環境的にも持続可能です。大量生産・大量廃棄に依存せず、地域資源を活用して必要な分だけ生産するため、資源循環を促します。)
“In conclusion, I believe that appropriate technology also serves as a criticism of modern society’s excessive automation and overemphasis on convenience.”(日本語訳:結論として、適正技術は現代社会の過度な自動化や利便性偏重への批評にもなっていると考えます。)
nobotaさん
“How free are we today? … aren’t we actually becoming mere cogs forced to run along predetermined tracks?”(日本語訳:私たちは今日どれほど自由でしょうか。豊かになったと自分に言い聞かせながら、実は決められたレールを走らされる歯車になってはいないでしょうか。)
“It made me want to think deeply and live a life where I stand firmly on my own two feet.”(日本語訳:自分の足でしっかり立つ生き方を考えたいと思いました。)
deborahさん
“I assume that this open-source hardware could be a game-changer in the world.”(日本語訳:このオープンソース・ハードウェアは世界を変える可能性があると考えます。)
“According to this video, I believe it was achievable, not just a pie in the sky.”(日本語訳:この動画を見る限り、絵に描いた餅ではなく実現可能だと思いました。)
“When the gigantic equipment is recyclable, sustainable, and lowers the barriers for cost, … more developing countries will become self-sufficient and no longer rely on aid.”(日本語訳:大型装置がリサイクル可能で持続可能、かつコスト障壁を下げられるなら、より多くの途上国が自立し、援助に頼らなくなる未来も夢ではありません。)
“Once, Marx predicted that developing countries might overcome developed countries.”(日本語訳:かつてマルクスは、途上国が先進国を追い越す可能性に言及しました。)
“DIY makes a culture. I like this phrase.”(日本語訳:「DIYが文化をつくる」という表現が好きです。)
Cooさん
理想的な話ではありますが、オープンソースでも新規開発や発展がなければ陳腐化します。初期段階は良くても、同じ精神で継続できる人がどれほどいるかが課題だと思います。多くのユーザーが自己完結するのは難しく、商業参入による利益追求で元の木阿弥になる懸念もあります。さらにツールだけで原材料まで自給できるとは限らず、その面でも障壁(圧力を含む)が生じる可能性があります。今後の展望をぜひ聞きたいです。
雨のち晴れさん
近年は熊被害のニュースが続き、人間の非力さを痛感します。それでも人間が生物界の頂点に立てたのは「協力」できたからで、分業化にもつながったのだと思います。技術を企業の独占と捉えるだけでなく、技術に明るい人が得意分野で社会に貢献している側面もあるはずです。
※表現を一部整えました:「オーブンに共有」→「オープンに共有」。
技術をオープンに共有するメリットは否定しませんが、大企業に依存したからこそ実現できたこともあるのでは、と感じました。
Salsoulさん
今回は特許・知財保護に関連するテーマと捉えました。日本の特許戦略は国際比較で消極的という過去議論も踏まえ、特許満了後にオープンソースとして活用され得る点は、ジェネリック医薬品の例にも通じます。法的に束縛されない情報を誰もが使えるプラットフォームは消費者に有益です。最先端技術の模倣が合法なら、それ自体がオープンプラットフォーム構築の動機になり得ます。知識の共有は重要です。
参考:過去記事リンク(先行者利益、中国の将来像 など)
orangeさん
自給自足でき、大企業に依存しない理念を持つ人々が集まる理想郷も構想できそうです。ヤクボウスキー氏が設計を惜しみなく公開している点は素晴らしいと思います。
一方で、多くの人はそこまで徹底せず、公開されたオープンソースを便利に個人規模で取り入れていくのではないでしょうか。
M-san
米国の一部州で、所有者が農機具を自ら修理する「修理する権利」が認められたという記事を見ました。現代の機械はコンピュータ制御で、ディーラーの診断やテスラのOTA更新など、所有者不関与のアップデートも一般化しています。今回の話題は、農家が自作・メンテ・改良を行い、高額な修理費や部品代を抑える可能性につながると思います。
ただし最新のスマート農業は気象衛星・ドローン・GPSで動く農機など超ハイテク化しており、省人化・効率化が進んでいます。本取り組みが産業として対抗できるかは疑問で、「マシンガン」に「竹槍」で挑む印象もあります。アーミッシュに通じる価値観も感じますが、心の安寧が得られるなら十分意義があるとも思います。
おかえりさん
まだ具体的なイメージは掴みづらいですが、「あるべき姿」が詰まった理想的な世界だと感じました。関連動画なども見て理解を深めたいです。
ごっチャン
2019年の水上都市構想、2022年の先端リサイクルセンター、2025年の中小企業活性化トピック等を踏まえると、先端技術の共有化が進むことで「地産地消・自給自足型コミュニティ」が拡大し、地域の中小企業などの活躍の場が広がると予想します。オープンソースは独立型コミュニティやビジネス創出に寄与し、ゼログリッド電力などハードのインフラにも波及すると見ます。
参考リンク:水上都市構想/ゼロ・ウェイストセンター/SMBs活性化 など。

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