2025年を振り返って And the Word of 2025 Is …

2025年12月29日

今回の記事は「2025年を振り返って」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

本日のSentence

Still, it is interesting to choose one word that shows how we lived and worked in 2025.

それでも、2025年に私たちがどのように暮らし、働いたのかを一語で表そうとする試みは興味深いものです。

ボキャブラリー

Regulatory drag	noun	頻繁な規制の変更によってビジネス活動が遅れること
Describe	verb	〜について説明する・表現する
Subjective	adj	個人の意見や感覚に基づく、主観的な
Likely	adv	おそらく、起こりそうだ
Take back	phrasal verb	以前発表したことを取り消したり撤回したりする

日本語訳

毎年この時期になると、新聞や雑誌は「今年の言葉」を選びます。この言葉は、その年の雰囲気や主要なトレンドを表すものです。ただし、候補となる言葉は数多くあるため、選択は主観的にならざるを得ません。また、1月にはぴったりに感じられた言葉が、12月には古く感じられることもあります。それでも、2025年に私たちがどのように暮らし、働いたのかを一語で表そうとする試みは興味深いものです。

『エコノミスト』によると、今年の言葉を選ぶにあたって、人々は政治、若者言葉、世界的なテクノロジーなど、さまざまな分野に目を向けました。金融分野では、「TACO」という言葉が注目されました。これは「Trump Always Chickens Out（トランプはいつも怖気づく）」の略で、関税をかけると強く主張したものの、後に撤回された事例を指します。今年の外国語部門では、中国語の「内巻（Neijuan）」が選ばれました。これは、報われない無駄な競争が続くビジネス環境を表す言葉です。ウォール街では「debasement trade（通貨価値下落取引）」という言葉が広まり、通貨価値の下落を背景にドルを売って金を買う動きを意味しました。2024年の言葉に選ばれた「brain rot（脳の腐敗）」も、2025年に引き続き重要な概念です。これは、意味のないオンラインコンテンツを過剰に見続けることで生じる、精神的に鈍くなる感覚を表しています。一方、コリンズ英語辞典は2025年の言葉として「vibe coding」を選びました。これは、人工知能を使ってプログラムコードを書くことを意味します。しかし、今年最も有力な候補とされたのは「slop」です。OpenAIが文章から動画を生成するツール「Sora」を公開したことで、AI生成動画が急増した状況を表しています。

ビジネスの世界でも、多くの新しい言葉が生まれました。「AI-native」は、最初から生成AIを前提に製品を作る企業を指す言葉として広まりました。「synthetic work」は、仕事の一部または全部をAIが担う業務を意味します。コスト上昇に直面する中で、「micro-efficiencies」は、業務プロセスにおける細かな改善を表す言葉として使われるようになりました。また、「regulatory drag」は、頻繁なルール変更が製品投入を遅らせる状況を指します。さらに、環境問題への関心が高まる中で、「transition risk」は、より環境に優しい事業運営へ移行する際に企業が直面する困難を表す言葉として使われました。

今後12か月を見据えると、テクノロジー、政治、市場が非常に速いスピードで変化し続ける中で、新たな流行語やバズワード（流行語）が次々と生まれてくる可能性が高いでしょう。