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  1日5分ビジネス英語

小型原子炉に大きな賭け Betting Big on Small Nuclear Reactors

今回の記事は「小型原子炉に大きな賭け」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

The idea of a very small reactor was first thought of sixty years ago by Philo Farnsworth, who also invented the first all-electronic television system.

小さな原子炉のアイデアは、60年前に、世界初のオール電子式テレビシステムを発明したフィロ・ファーンズワースによって最初に考え出されました。

 ボキャブラリー

Compressionnoun圧力をかけることによって、何かをより小さな空間に押し込んだり、体積を減らしたりすること
Rejectverb拒否する、受け入れない
Massiveadj巨大な、非常に大きく重い
Commerciallyadv商業的に、事業や利益を目的として
Depend onphrasal verb依存する、〜によって決まる

 日本語訳

多くの人が原子力発電所と聞くと、巨額の費用がかかり、非常に厳しい安全基準を必要とする巨大な原子炉を思い浮かべます。ですが、このイメージは変わりつつあります。科学者や技術者たちは、より小型のモジュール式原子炉(SMR)や、机の上に置けるほどの小さな原子炉に注目しています。これらの新しい設計は、安全性が高く、建設も早く、費用も安く済むのです。

小さな原子炉のアイデアは、60年前に、世界初のオール電子式テレビシステムを発明したフィロ・ファーンズワースによって最初に考え出されました。彼の計画は成功しませんでした。その後、1989年に科学者たちは「常温核融合」と呼ばれる、室温で核エネルギーを生み出す方法を研究しましたが、その時は否定されました。しかし今日、新しい研究によってその考えが再び注目を集めています。

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究者たちは、「サンダーバード」と名付けた卓上原子炉を開発しました。巨大な装置の代わりに、地球の大気圧の800倍が必要とされる圧縮を、わずか1ボルトの電気で生み出したのです。このプロジェクトはまだ大規模なエネルギー供給には至っていませんが、数十億ドル規模の巨大装置を使わなくても有用な核融合エネルギーが実現可能であることを証明しました。

アメリカでも、アバランチ・エナジーという新興企業が小型核融合炉を開発しています。ジェフ・ベゾスの宇宙企業ブルーオリジンの元社員が設立した会社で、2029年までに「ドラム缶に収まる原子炉」を作ることを目標としています。共同創業者のブライアン・リオーダンは、この装置が軍事用の機器、ロボット船、潜水艦、宇宙船、さらには北極圏の遠隔基地にまで電力を供給できると説明しています。

同じ流れは世界各地でも見られます。イギリスのセントリカ社と米国のスタートアップX-エナジーは、データセンターに電力を供給するために12基の小型モジュール炉を建設する計画を立てています。ロシアのロスアトムはすでに原子力船用の小型炉を製造済みです。中国では「Linglong One」原子炉が昨年から商業運転を開始しました。

長年にわたり巨大な原子炉に頼ってきましたが、原子力発電の未来は「小型化」にあるようです。

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