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  1日5分ビジネス英語

スウォッチに迫るタイムリミット Time Is Ticking for Swatch

今回の記事は「スウォッチに迫るタイムリミット」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

Smartphones and smartwatches reduced sales of cheap watches. Sales in China are weak, and Donald Trump’s 39% tariffs on Swiss goods made things worse.

スマートフォンやスマートウォッチの普及により安価な腕時計の需要が減少しています。中国での売上も芳しくなく、さらにトランプ大統領によるスイス製品への39%関税が打撃となりました。

 ボキャブラリー

Downturnnoun景気や経済活動が減少し、状況が悪化する期間
Reviveverb衰退したものを再び使用・活動・人気に戻す
Affordableadj手頃な価格で、多くの人にとって購入可能な
Especiallyadv特に他と比べて重要または際立っていることを強調する時に使う
Launchverb新しい製品・サービス・キャンペーンを正式に世に出す

 日本語訳

1969年、日本のセイコーは世界初のクオーツ式腕時計「アストロン」を発売しました。これが「クオーツ革命」の始まりであり、1970〜80年代にはスイスの機械式時計を脅かしました。機械式時計は精度で劣っていたためです。一部のスイス企業は「クオーツを止められないなら、流れに乗るべきだ」と考えました。

1983年、スイスの答えとして誕生したのが「スウォッチ・グループ」です。最初のモデルは、クオーツを使ったカジュアルでファッショナブルなセカンドウォッチで、スウォッチのSとセカンドのSがかかっていました。結果はすぐに現れ、スウォッチはスイス時計産業を復活させ、世界的リーダーへと成長しました。傘下には、手頃なSwatchやFlik Flak、中価格帯のTissot、Longines、Omega、Rado、そして高級のHarry WinstonやBlancpainなどがあります。

しかし現在、スウォッチは苦境に立たされています。ブルームバーグによると、ヨーロッパで最も「空売り」されている株の一つです。株価は16年ぶりの低水準を記録しており、2025年前半の利益は90%も落ち込みました。

この低迷にはいくつかの理由があります。スマートフォンやスマートウォッチの普及により安価な腕時計の需要が減少しています。中国での売上も芳しくなく、さらにトランプ大統領によるスイス製品への39%関税が打撃となりました。加えて、創業家が44%を握る支配構造も投資家に嫌われています。

スイスはチョコレートやチーズでも有名ですが、やはり時計の印象が強いです。42年間、スウォッチはその国のイメージを支え続けてきました。現在も生産量では世界最大、シェアではロレックス、リシュモンに次ぐ第3位です。しかし、2022年の「ムーンスウォッチ」のような革新的ヒット商品を再び生み出さない限り、苦境は続くと見られています。

コメント色分け(未来予測=青/批評=赤/補足情報=緑)

【テーマ】Time Is Ticking for Swatch / スウォッチに迫るタイムリミット

※色分け:青=未来予測/赤=批評/緑=補足情報

M-san 未来予測
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

腕時計は、現代ではスマートウオッチなどを除き、その機能性ではなく、ファッション性やステイタスシンボルの意味合いが強いですね。勿論、登山やダイビング等過酷な環境に特化したものも活躍していますが。

本文にあったオメガとのコラボのMoonSwatchは話題をさらいましたが、高級時計のファッション性に着目したものだと思います。しかし、アップルウォッチを使っている友人が、画面のデザインを替えオメガスピードマスター風やフランクミューラー風に変えたりして楽しんでいるのをみてスウォッチの戦略は見直しが必要だと感じたことを思えています。

マットさんが最後に仰ったように、’swiss made’の本家本元が作るスマートウオッチを見てみたいです。IT企業では思いつかいない何かが具現化されるのではと期待しています。

Akさん 未来予測
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

Low- to mid-range watches have lost their market share to smartphones or smartwatches. While high-end watches keep intense demands for their craftsmanship, collectionism, and asset value, low- to mid-range watches must provide other values that people enjoy wearing. I believe that the Garmin or Apple Watch is not enough to fully satisfy sports enthusiasts, and there may be a potential market share for healthcare solutions.(日本語訳:低〜中価格帯の腕時計は、スマートフォンやスマートウォッチに市場を奪われました。職人技やコレクション性、資産価値が評価される高級時計には依然として強い需要がありますが、低〜中価格帯の時計は、身に着ける楽しさにつながる別の価値を提供する必要があります。ガーミンやApple Watchだけではスポーツ愛好家を完全には満足させられないと考えており、ヘルスケア系のソリューションには潜在的な市場があるかもしれません。)

カニッシーさん 未来予測
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

私もスイスウォッチでスウォッチだと思っていました。かつては見栄えのする時計を探していましたが、今では軽量で電池持ちの良いフィットネストラッカーを愛用しています。

最近は、audibleを手元で操作できる時計が欲しいです。apple watchはそれができるようですが、私には重く充電も持たない。トラッカータイプでオーディオブックを操作できる時を心待ちにしています。

Cooさん 未来予測
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

Swatchの生まれた背景は初めて知りました。若かったのでオメガのスピードマスターには憧れがあり、ムーンスウォッチは存在を知っていたら買ったかもしれません。

近年、腕時計そのものが不要という若者も多く、コレクター欲を掻き立てる方向か、スマートウォッチのようなものに収束していく気がします。

雨のち晴れさん 未来予測
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

スウォッチがスイスの時計業界を救った歴史は知りませんでした。当時はスウォッチのポップな可愛さを好んでいましたが、今は時計をあまりしなくなりました。

時間確認はスマホやアップルウォッチ、高級ブランドはステータスとして選ばれ、スウォッチの価格帯は訴求が難しいかもしれません。今後は、スマートウォッチ(ガーミンなどの機能性時計を含む)以外の時計はアクセサリーに近い高級品へ収れんしていくと予想します。

orangeさん 未来予測
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

スウォッチは一世を風靡しましたが、時代に合わせて新しいものを取り入れて成功してきました。クォーツから離れ、スイス時計といえばスマートウオッチ(スマートスウォッチ)が代名詞になるかもしれません。

古きを守りつつも新しいものを生み出すことが、企業存続とブランド維持につながると考えます。

ごっチャン 批評
対象記事:Time Is Ticking for Swatch

売り方と商品の適切な組み合わせという基本が、経済・市場・技術の変化への対応の成否を左右し、企業の成長を決めると考えます。MoonSwatchの惑星ストーリーなど、商品に物語で付加価値を付ける手法の有効性も感じました。

高級ブランドのアウトレット活用や、ECとは別に実店舗で勝負する眼鏡ブランドの例からも、変えるべきところは変え、維持すべきものは維持するという当たり前ながら難しい課題が続いていくと思います。

【テーマ】“Next Slide, Please!” / 次のスライドをお願いします!

Akさん 補足情報
対象記事:“Next Slide, Please!”

Cooさんが「Amazonは禁止」と書かれていることが気になって調べてみました。少し古い記事ですが、Forbesによると、ジェフ・ベゾスはエグゼクティブミーティングでパワーポイントの使用を禁止し、4~6ページのナラティブ形式メモを採用。冒頭に20~30分の黙読「サイレントスタート」を導入し、浅い思考を避け、より深い理解と質の高い議論につなげたとのことです。リンク:Forbes記事

それでも多くの方に伝えるには図や写真・映像も有効だと思うので、Amazonの考え方を参考にしつつ取り入れてみたいです。

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