「靴下界の大物」 The “Sock Moguls”
今回の記事は「「靴下界の大物」」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
After that, he waited tables and worked in a wine shop. Later, he discovered he enjoyed branding while working at Johnston & Murphy Shoes.
その後はレストランで給仕をしたり、ワインショップで働いたりしました。転機となったのは「ジョンストン&マーフィー」という靴ブランドでブランディングの楽しさを見つけたことです。
ボキャブラリー
Recession | noun | 一時的な景気後退の期間で、貿易や産業活動が縮小すること |
---|---|---|
Donate | verb | 見返りを期待せずにお金や物品、援助を人や団体に与える |
Premium | adj | 通常よりも優れた品質や高い価値を持つこと |
Eventually | adv | 特に長い時間や努力の末に最終的に |
Move into | phrasal verb | 新しい種類の事業や活動に関わり始める |
日本語訳
成功には時間がかかるものです。靴下ブランド「ボンバス(Bombas)」の創業者であるデイヴ・ヒースとランディ・ゴールドバーグにとっても、それは例外ではありませんでした。現在、ボンバスは5億ドル規模の企業に成長しましたが、二人が本当の道を見つけるまでは苦しい時期がありました。
ヒースは起業家だった父に影響を受けました。大学では経営学を学びましたが、最も学びを得たのは、家庭用ナイフを一軒一軒売り歩いた経験でした。その仕事で、断られることに耐える力や顧客を理解する術を身につけました。その後、ソフトウェア営業やメディア関連の仕事を経ても、成功にはまだたどり着けませんでした。
ゴールドバーグもまたビジネス一家の出身です。両親は大手小売店向けにメガネを販売する会社を営んでいました。大学では金融を学びましたが、満足できないでいました。コンサルタントとして働いた後、不況の影響で職を失いました。その後はレストランで給仕をしたり、ワインショップで働いたりしました。転機となったのは「ジョンストン&マーフィー」という靴ブランドでブランディングの楽しさを見つけたことです。最終的に、ニューヨークのライフスタイル企業「UrbanDaddy」に加わり、2007年にヒースと出会いました。二人のデスクは隣同士でした。
二人はすぐに意気投合し、起業の夢を共有しました。4年後、SNSで「ホームレスシェルターで最も必要とされているのは靴下だ」と知りました。二人は安い靴下を買って寄付し始めました。感謝の言葉を受け取るうちに、「質の高い靴下を売りながら人を助ける」というビジネスチャンスに気づいたのです。
やがて二人は友人となり、起業の夢を語り合うようになります。4年後、SNSで「ホームレスシェルターで最も必要とされているのは靴下だ」と知りました。二人は安い靴下を買って寄付し始めました。感謝の言葉を受け取るうちに、「質の高い靴下を売りながら人を助ける」というビジネスチャンスに気づいたのです。
こうして2013年にボンバスが誕生しました。
翌年、二人はテレビ番組『Shark Tank(シャーク・タンク)』に出演し、投資家デイモンド・ジョンから20万ドルを獲得しました。この資金で事業を拡大し、やがてTシャツやスリッパなどの衣料品にも広げました。それでも主力は高品質の靴下に置き、オンライン直販から卸売市場へも進出しました。現在ボンバスはシャーク・タンク史上最も成功した企業と見なされています。
ボンバスの特長は「ワン・フォー・ワン」の仕組みです。靴下を1足売るごとに、もう1足を必要とする人に寄付します。14〜40ドルの価格設定で十分な利益を確保し、その利益で寄付を続けています。ブルームバーグによると、ボンバスはこれまでに1億5000万点以上の製品をアメリカ国内のホームレスの人々に届けました。
ボンバスの物語は、明確なビジネスの教訓を示しています。それは「うまくいくことに集中する」ことです。『フォーチュン』誌の言葉を借りれば、たくさんのことを中途半端にやるよりも、1つのことを徹底的にうまくやれ」ということです。ヒースとゴールドバーグはその考えを守り、靴下のような普通のものでも特別なビジネスになり得ることを証明しました。
【テーマ】「靴下界の大物」 The “Sock Moguls
(雨のち晴れさんへの返信)
Sunny After Rain -san
I agree with your opinion that we build new business!
If it could started, I want to become the top sales person in the company.
(日本語訳:Sunny After Rainさん、ご意見に賛成です。新しいビジネスを立ち上げましょう!もし始められるなら、私はその会社でトップ営業になりたいです。)
「One for one」のコンセプト、
「靴下」にフォーカスしながらのビジネス拡大、
ビジネス成功物語として示唆に富む一方、それだけ多くのホームレスの方々がこれまでも、いまもいるという現実。格差は縮まってないってことですね。
日本の政治も転換点を迎えてると感じてますので、格差への取組みできたいとこです。
一足買ったら、一足寄付。
それがビジネスとして成り立つと私だったら思えるかというと、そうではありませんでした。
先日のゴミ拾いにて、皆さん黙々とゴミ拾いをしていました。ゴミを捨てる人への不満を言うわけでもなく、誰かに見返りを求めるわけでもない、そんな素晴らしいマインドを持った方々と一緒に淡々と拾い続けることに、一体感を得ました。
あのマインドといわゆる通常のビジネスの中間に、このビジネスモデルは位置しているように思います。その発想にこれまで至れなかったことにもどかしさを感じます。
I looked into marketing and storytelling. The weakness of a commodity like socks is that they easily fall into price competition... Ultimately, both are important, and success depends on maintaining the right balance.
(日本語訳:マーケティングとストーリーテリングを調べました。靴下のようなコモディティの弱点は、すぐに価格競争に陥り、製品だけでは強いブランドを築くのが難しいことです。しかし、ストーリーテリングによってその価値を変えることができます。Bombasはこの状況を活用しました。ホームレスシェルターで最も必要とされるのが靴下という社会問題を発見し、「購入すると寄付につながる」という参加型ストーリーと高品質で長持ちする機能的価値を組み合わせました。結論として、靴下だけでは強力な差別化にならず、ストーリーだけでは持続できません。最終的には両方が重要であり、成功はそのバランスを保つことにかかっています。)
「One for one」の仕組みを知りませんでしたが、身近で実現可能に感じました。かつてのCSRが富裕層の模範的行動に近かったのに対し、個人ベースの社会貢献で急成長した企業は嬉しいです。日本にも「エコノレッグ」さんが「1 Socks for 1 Smile」で靴下を寄贈しています。物価高騰の今こそ「本当に大切なもの」にお金をかけ、消費者の購買力で社会を変えられると感じます。
BOMBASの靴下は初めて見ました。「1 for 1」と高品質で差別化して大成功していますが、当たり前を実現するのは実際には難しく素晴らしいことだと思います。日本でも「マネーの虎」のような番組がありましたね。マットさんの集金の話を聞き、アルバイト経験を思い出しました。人の対応で気持ちは大きく変わるものです。
Pursuing business success while helping the vulnerable... I’d like to understand the logic in a bit more detail, why socks are what the homeless need.
(日本語訳:社会的弱者を助けながらビジネス成功を追求することは立派なモデルだと感じました。それが「偉大なアメリカへの道」にも見えました。少し大げさかもしれませんが。ただ、なぜ靴下がホームレスに必要とされるのか、その理由をもう少し詳しく理解したいです。)
「Buy One Give One」の仕組みはTOMSが先駆けで、Bombasは後発ながら特定ニーズに特化して急成長しました。他にもWarby Parkerの眼鏡やTABLE FOR TWOがあります。日本でも普及すると良いのですが、ビジネスとしてスケールしないのはなぜでしょうか。シグナルメンバーで挑戦してもいいかもしれませんね(笑)。
「シャークタンク」を思い出しました。Bombasは10年ほどで750億円規模まで成長し、アメリカンドリームを感じます。コモディティにもアイデア次第でチャンスがあるのですね。日本も若手起業家を支援して未来を議論すべきです。追記:ゴールドバーグ氏の解雇はリーマンショック以前の不況ではないでしょうか。
社会貢献と利益を両立させるビジネスモデルが成功の近道になるかもしれませんね。米国の公開投資文化や、起業家同士の友情が新しいアイデアを生んだのは印象的でした。これからの時代は社会的価値が投資を呼び込みそうです。加えて、休日のリアルイベント体験から新しい刺激を得られたことも書かれています。
Today’s topic reminded me of some of our past signal topics... I believe that achieving anything is only possible with the understanding and cooperation of many different people.
(日本語訳:今日のテーマは未来の変化というより「人生の教訓」だと感じました。失敗談や仲間の存在が共感を生みます。何事も多くの人々の理解と協力なしには達成できないと思います。)
今回の記事と過去の事例を踏まえ、「高い志を共有できる仲間を持つことが、企業の寿命を伸ばすことに今後も貢献する」と予想しました。本業で社会貢献を続けるには利益も必要であり、困難に直面したときに仲間が支えてくれることは変わらないと改めて感じました。
ポッドキャストの続きは
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I don’t have any high quality ideas like other members. Simply I thought that all jobs are based on the mindset of contribution to society and individuals. I also wondered which job i could support people. Supporting people is a tough task but a great reward and needs to improve your skills with spending long time. Sometimes detours are essential on the road to success. “success “ is also depends on your value. I recently think that happiness and success are not necessarily related with social expectations but your satisfaction. I satisfied with my life.
(日本語訳:私は他のメンバーのような高品質なアイデアは持っていません。ただ、すべての仕事は社会や個人への貢献という心構えに基づいていると思いました。また、自分が人を支えられる職業は何かとも考えました。人を支えることは大変ですが大きな報酬であり、長い時間をかけてスキルを磨く必要があります。時には遠回りが成功への道に欠かせないこともあります。「成功」とはあなたの価値観にもよります。最近は、幸福と成功は必ずしも社会的期待と関連するのではなく、自分の満足に関わるのだと考えるようになりました。私は自分の人生に満足しています。)