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  1日5分ビジネス英語

ムーンパワー:次の宇宙開発競争 Moon Power: Next Space Race

今回の記事は「ムーンパワー:次の宇宙開発競争」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

NASA plans to work with private companies to build a 100-kilowatt nuclear reactor at the Moon’s South Pole.

NASAは民間企業と協力し、月の南極に100キロワット級の原子炉を建設する計画を進めています。

 ボキャブラリー

Reactornoun核反応を開始・制御する装置、特に発電に使用される
Respectverb他者の権利・希望・利益を考慮し、それに従って行動する
Criticaladj成功や機能にとって非常に重要または不可欠な
Formeradj以前は特定の役割を担っていた、あるいは特定のものであった
Leave behindphrasal verb出発後に何かを残す

 日本語訳

かつて、宇宙開発競争の目的は、最初に月に到達して、旗や足跡、探査機などを「残す」ことでした。ところが今の目的は違います。今では「月にとどまり、基地を建設する」ことが目標になっています。ですが、大きな問題があります。月では14日間連続で太陽光が届かない期間があるため、その間は太陽光発電が使えないのです。

この問題を解決するために、中国、ロシア、アメリカといった国々は、月に原子力発電所を建設する計画を立てています。

これは近い将来実現するかもしれません。5月には、ロシアと中国の宇宙機関が協力して2035年までに月に原子炉を建設することに合意しました。8月にはアメリカも対抗して独自の計画を発表しました。NASAの代理責任者ショーン・ダフィー氏は、アメリカは2030年までに月で稼働する原子炉を完成させたいと述べています。

「では、月は誰のものなのか?」と思う人もいるかもしれません。1967年の宇宙条約によれば、月はすべての人類のものであり、各国は互いの利益を尊重しなければならないと定められています。つまり、どの国でも月に行って基地を建てることはできますが、ほかの国はそのエリアを避けなければなりません。つまり、「最初に基地を建てた国」が、事実上「ここには立ち入るな」と主張できる状況になるのです。

また、宇宙での原子力利用を認める国際的なルールもすでに存在します。1992年に国連は「太陽光発電だけでは不十分な場合、宇宙で原子力を使用できる」と認めました。

NASAは民間企業と協力し、月の南極に100キロワット級の原子炉を建設する計画を進めています。この地域には水の氷を含む多くの有用な資源があります。『ワイアード』誌によると、この新しい原子炉は、これまで火星探査車に使われてきた小型発電機よりもはるかに強力なエネルギーを生み出します。元NASAの幹部バヴィア・ラル氏は、これは月だけでなく太陽系全体にとっての「大きな転換点」になると述べています。彼女は、地球上で人々が「ろうそくから電灯へ」と移行した時代になぞらえて説明しました。

Signalメンバーの皆さんのコメント・ハイライト

テーマ:Moon Power: Next Space Race / ムーンパワー:次の宇宙開発競争

  • 雨のち晴れさん
    宇宙開発や月の利用が先進国による「早い者勝ち」になっていることが気になります。能力主義も一種の運であり、そこから得られる果実は「共通善(common good)」のために利用されるべきだと思いました。
  • ともさんさん
    月協定(1979年)は実効性がなく、地球での国家間緊張が月にも持ち込まれることや、原子力利用によるリスクを懸念しています。
  • Super HIDEGAKIさん
    After reading this article, I felt the world might look down on a most important thing. Present conflicts between Russia and Ukraine, Israel and Palestine, China and other countries and so on are caused from territorial disputes. Yet we might have a time to fix the future conflicts.
    (日本語訳:この記事を読んで、世界が最も大事なことを見失っているのではと感じました。現在のロシア・ウクライナやイスラエル・パレスチナ、中国と他国との対立は領土争いが原因ですが、未来の対立を修復できる時があるかもしれません。)
  • Akさん
    The moon’s surface is less than 8% of that of the Earth, and the area of resources is limited even more... Will human beings live on other parts apart from the Earth before 2050?
    (日本語訳:月の表面は地球の8%未満で資源もさらに限られています。月に原子力発電所を建設することは人類の宇宙進出につながります。果たして2050年までに人類は地球以外で暮らすのでしょうか?)
  • Jtさん
    I focused on the international issues... A new race for the Moon has begun... new international rules are needed to fill this gap.
    (日本語訳:宇宙条約の理念(共有財産)と現実(先進国による独占)には大きなギャップがあります。今回は「旗を立てる競争」ではなく「基地を維持する競争」であり、新しい国際ルールが必要です。)
  • M-san
    月面基地の競争はまるでアメリカの西部開拓のように思えます。戦争が科学技術を進展させる悲しい事実もありますが、国際協調の中での開発を望みます。
  • nobotaさん
    Building a nuclear reactor at the Moon’s south pole!? ... Otherwise, it will lead to the same conflicts we see on Earth.
    (日本語訳:月の南極に原子炉を建設するなんて驚きです。規制が60年代のままでは、地球と同じように対立を招いてしまうでしょう。)
  • デバイスとプリンターさん
    宇宙での原子力発電はあまり意識していませんでした。打ち上げ時に放射性物質が拡散するリスクもあるようですが、やるからには克服されるのでしょうね。
  • チトさん
    現状のルールは古く、早い者勝ちでは競争が激化すると思います。月が戦争の火種にならないようなルール作りを望みます。
  • orangeさん
    資源の早期争奪戦のように感じます。月面に到達できる力を持った国が中心となり、地球上で事前にルールを作って欲しいです。月面での戦争は避けてほしいと願います。
  • おかえりさん
    結局は早い者勝ちのようですね。日本は原発技術でリードできる部分もあり、過去の知見を生かして共同できると良いのではないかと思います。
  • Cooさん
    AIに確認すると「現行ルールでは月の土地は誰のものにもできない」「早い者勝ちで権利は発生しない」「今後資源利用ルール作りが進む可能性がある」と整理されました。今回の記事はこの③に当てはまると思いました。
  • ごっチャン
    近年の通信インフラや衛星防衛網の話題を踏まえ、「国際協定の必要性が高まり、国連以外の新たな宇宙利用スキームが生まれる」と予想しました。国際協調の中で実効性を持つルール作りが進むことを期待します。

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