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  1日5分ビジネス英語

GoToとGrab:誕生しつつある東南アジアの独占企業 GoTo and Grab: A Southeast Asian Monopoly in the Making

今回の記事は「GoToとGrab:誕生しつつある東南アジアの独占企業」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

GoTo is a top Indonesian tech company made from the merger of Gojek (a ride service and on-demand company) and Tokopedia (an online shopping platform).

GoTo はインドネシアの有力テック企業で、配車やオンデマンドサービスを展開する Gojek と、オンラインショッピングプラットフォームの Tokopedia が合併して誕生しました。

 ボキャブラリー

Monopolynoun特定のサービスや商品の供給・取引を独占すること
Recoververb困難や損失の後に通常の状態に戻る
Rivaladj同じ分野で他の会社や組織と競合している
Exclusivelyadv排他的に、他を含まずに
Watch closelyother注意深く観察または監視する

 日本語訳

新型コロナウイルスのパンデミックの後、東南アジアのテック企業は苦しい時期を迎えました。金利の上昇や投資の減少により、株価が大きく下落したのです。その代表例が、GoToとGrabです。両社は一時期大きく価値を失いましたが、現在は回復しています。今、GrabがGoToを70億ドルで買収するという報道があります。もしこの買収が実現すれば、新会社は東南アジアの配車と宅配市場の約91%を支配することになると、調査会社Euromonitorは伝えています。

GoTo はインドネシアの有力テック企業で、配車やオンデマンドサービスを展開する Gojek と、オンラインショッピングプラットフォームの Tokopedia が合併して誕生しました。2022年4月に280億ドルで上場しましたが、その価値は1年以内に75%も下落しました。同様に、シンガポールのGrabも、配車・デリバリー・金融サービスを手がけていますが、2021年12月に400億ドルあった評価額が、わずか1年で100億ドル強まで下がりました。

現在、両社の業績は回復しており、もし合併が実現すれば、ショッピングアプリShopeeを運営するSea Limitedに次ぐ、東南アジアで2番目に大きなテック企業となります。The Economistによると、2社が合併すれば、東南アジアの配車市場の約80%、宅配市場の約66%を支配することになります。

ロイターは5月、ナスダックに上場しているGrabが、ライバルで規模の小さいGoToを買収するためにアドバイザーを雇ったと伝えました。

しかし、この買収の可能性は、規制当局やインドネシア政府から厳しく監視されています。もし実現すれば、競争がなくなり、独占状態になってしまう恐れがあるからです。5月には、インドネシアで多くの配車ドライバーや利用者が抗議デモを行いました。彼らは、雇用喪失や料金上昇を懸念しています。また、政府はGoToの約74%がソフトバンクやアリババなどの外国企業によって所有されていることにも懸念を示しており、買収を進めるには「地元資本が過半数を持つこと」が条件だとしています。

多くの課題があるものの、GrabとGoToはどちらも「合併はまだ確定ではない」と否定しています。そのため、今後の行方は不透明なままです。

Signalメンバーの皆さんのコメント・ハイライト

  • Jtさん:
    GoToとGrabの合併は長期的に不可避。インドネシア政府は共同主導(co-led)や地元資本・価格規制のバランスを要求し、無条件承認は認めない一方、Grabは市場参入のため譲歩も辞さないとの予測。
    (日本語訳)
  • Akさん:
    東南アジアは少数企業が広域でスケールし得る市場。鍵は①スマホ普及と先行者利益 ②公共交通・社会サービスの不足 ③2010年代のグローバル資金流入 ④規制の少なさ。ASEANは越境スケールでEUに近い環境との示唆。
    (日本語訳)
  • nobotaさん:
    配車とデリバリーは便利で日本でも浸透中。競争はサービス発展に不可欠なため、規制当局は合併を当面見送るだろう。
    (日本語訳)
  • Cooさん:
    Grabを最近インストール。東南アジアでの買収計画は初耳。インドネシアにも独占禁止法があり、外資案件として今後の動向に注目。
  • Salsoulさん:
    ソロ旅の潮流でバス・電車から車/タクシーへシフト、プライバシー重視も追い風。ライドシェアは成長分野で将来は自動運転が不可欠。合併に独禁懸念はあるが、新規参入も十分起こり得る。参考:関連トピック投稿(2025/07/042025/04/22)。
    (日本語訳)
  • orangeさん:
    東南アジアでの独占誕生には課題多数。外国資本74%のGoToで政府の主張は通るか。人員整理や手数料増は争点。Grabの独占状態を米政府が看過できるかも論点。
  • M-san:
    世界の配車はUberが圧倒。Grab(シンガポール資本)が人口2.8億のインドネシアに注力するのは合理的。人口増・渋滞・首都移転で高成長が見込まれ、好機を逃さない動き。
  • 雨のち晴れさん:
    比較ではGrabは売上・時価総額で優位、GoToは利益率で優位。GrabはGoTo取り込みで規模拡大と収益改善を狙う可能性。日本がこの再編の蚊帳の外なのは寂しい。
  • デバイスとプリンターさん:
    日本ではフードデリバリーは国内外が競合、ライドシェアはタクシー業界中心で展開。宅配ピザ以外は未利用だったが、コロナ後も一般化した現実に驚き。
  • ごっチャン:
    ① 市場シェア決定は独禁法よりも新技術の実用化が相対的に影響大。② GoToは大手ハイテクの支援があるが、雇用・インフラ分野の合併は政治的ハードルが高い。③ 最終的にはAIやスマートデバイス等の技術優位が利用者選好と市場を左右。
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