ベビーブーマーが最も多くチップを払う Baby boomers tip the most

2023年8月15日

今回の記事は「ベビーブーマーが最も多くチップを払う」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

本日のSentence

"Tipping" usually means giving someone extra money for good service, a special way of saying "Thank you".

「チップ」とは通常、良いサービスに対して誰かに追加のお金を渡すことを意味し、「ありがとう」を伝える特別な方法です。

ボキャブラリー

Generous	adj	気前がいい；何かを、特に金銭を、必要以上に、あるいは期待以上に与える用意があることを示している
Eliminate	verb	何かを完全に取り除く
Awkward	adj	気まずい；不安や恥ずかしさ、不便さを引き起こしている、または感じている
Reflect	verb	何かをじっくりと長期間考える
Pressure	noun	誰かに何かをさせるために、説得、影響力、脅迫を用いること

日本語訳

「チップ」とは通常、良いサービスに対して特別にお金を渡すことを意味する。今の時代では、チップを払う場所と言えばレストランが思い浮かぶ。チップの額は人によって大きく異なる。興味深いことに、最近の調査によると、チップの額は年齢層によっても異なるようだ。

消費者金融会社Bankrateが実施した調査によると、最も若い労働年齢層である26歳以下のZ世代が最もチップを払わないことが明らかになった。一方、ベビーブーマー世代が最も気前よくチップを払い、X世代とミレニアル世代がそれに続く。

この違いの理由を探ると、経済状況や個人の財政状況に行き着く。パンデミック（世界的大流行）の数年間は、あらゆる業界で営業停止が続いたが、レストランや飲食店は最も大きな打撃を受けた。『フォーチュン』誌は、その数年間でチップの習慣がほとんどなくなったと言ってもいい、と報じている。2022年には平常に戻ったものの、物価上昇への懸念から人々の消費は減少した。この年、Z世代も社会人の仲間入りを果たした。経済的に最も裕福でない年齢層であるため、支出には慎重で、これはチップの額にも反映されている。Bankrateの調査によると、レストランでチップを常に置いていくZ世代はわずか35％だった。これとは対照的に、ベビーブーマーの83％は毎回、ウェイターにチップを払うと答えている。このパターンは、フードデリバリー、タクシー、美容院など他のサービス分野でも見られる。

例えば、ミレニアル世代では40％、X世代では67％であるのに対し、Z世代では4人に1人以下しか美容師にチップを払っていない。年齢差とは別に、女性が男性よりもチップを多く払うという男女差もある。女性の60％が毎回、美容師にチップを払っているのに対し、同じようにしている男性は46％しかいない。

アメリカ人はチップを最も多く払うと思われがちだが、実際のところは、多くの人がチップ文化にうんざりしているようだ。支払いの際、客はiPadの画面を見せられ、チップをいくら払いたいのかというオプションが表示される。これは、従業員が目の前にいて、客がいくらチップを払うかを見ているため、気まずい状況になりかねない。多くの客は、こうした「デジタル・チップ・ジャー」（デジタル決済が一般的になるより以前は、レジ前に置かれているジャー（容器）にチップを入れるのが一般的だった。）を、感情的に圧力をかけられているのと同じだと感じている。

最もチップを払わないZ世代が、チップ文化の変革を起こす可能性はあるのだろうか？