レコードに回帰する Return of the vinyl

今回の記事は「レコードに回帰する」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

In the last two years, physical music, as opposed to digital music, has made a big comeback.

この2年間、デジタル音楽とは対照的に、フィジカル音楽が大きく復活しています。

 ボキャブラリー

 日本語訳

この2年、デジタル音楽の対極ともいえるフィジカル音楽が大復活を遂げました。

MRCデータの音楽販売に関する年次報告書によると、2021年はCDもレコードも多くの売上を記録したそうです。意外なことに、ここ数年はCDよりもレコードの方が人気があるようです。2011年、レコードの売上は、フィジカル音楽の売上全体のわずか1.7％でした。しかし、2021年には、レコードの売上がフィジカル音楽の売上全体の50.4％を占めました。2022年になっても、その成長は続きました。

レコード盤の人気が高まっているのです。テレビ番組や映画でレコードプレーヤーがよく映し出されることが人気の理由の一つかもしれません。また、思い出が蘇るから、と店頭でレコードを探すことを楽しみにしている人も多いようです。また、アデルやテイラー・スウィフトなどのアーティストがレコード盤で楽曲を発表していることも、売り上げに貢献しています。アデルの2021年のレコードアルバム『30』は初週に10万8000枚を売り上げました。2022年、テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』は、94万5000枚を売り上げ、その年の最も人気のあるレコードとなりました。

古いガジェットやフォーマットが好まれるのは音楽においてだけではありません。今日、昔ながらのヘッドフォンが店頭で売れ、インスタントカメラがポラロイド社を倒産から救い、古き良きガラケーが復活し、ノキア3310のような「ダムフォン」までもが注目を浴びているのです。

市場調査会社IDCで調査を担当するラモン・ラマス氏は、昔を懐かしむという感情はとても強力な感情だと言います。CNNのインタビューでは、「人々はお金を払ってでも、その時代や出来事を思い出そうとするものです。 」と語っています。