インフレと戦争の犠牲となった小麦 Wheat, the latest casualty of inflation and war
今回の記事は「インフレと戦争の犠牲となった小麦」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
Wheat prices in the US have risen 48% since the beginning of the year
米国では小麦の価格が年初から48%上昇している。
ボキャブラリー
unenviable | adj | 困難なことなので気の進まない;やりたくない;不本意な |
---|---|---|
casualty | noun | 事故や戦争などの死傷者、犠牲者 |
ingredient | noun | 料理の材料、原料;食材 |
loom | verb | 危険や危機的状況が迫る |
desperate | adj | 自暴自棄の;死に物狂いの |
日本語訳
昔から「必要は発明の母」と言いますが、食品業界は特にそれが当てはまります。不足が迫ると、人間は食材を代えたり、他の製品に切り替えたりします。最近では、肉が不足した時もそうでした。小麦が不足したとき、料理人はどう対応しなけれならないのでしょう?小麦はパンやハンバーガー、ピザの材料になります。Quartzが報じるところによると、米国のレストランのメニューの62%に小麦が使われています。
米国が41年ぶりの高インフレと小麦の供給不足に直面しており、まさに今、その困難な状況が起こっています。AIとデータで食料供給動向を予測する企業のCEOであるサラ・メンカーは、世界には10週間分の小麦しか残っていないと述べています。米国では小麦の価格が年初から既に48%上昇しているのです。
レストランにとって小麦の代替はききません。生き残りをかけて必死になっているレストランもあります。(そんな中)スペインでは小麦粉不足を飼料用穀物で補っています。更に、インドが小麦の輸出を禁止したため、マレーシアでは小麦の価格が急騰しています。ベーカリーやレストランでは、値上げや人員削減で生産コストの上昇をカバーしなければなりません。
食糧供給は危機的状況にあり、その中でも特に小麦が犠牲者となっているのです。イギリスでは数百万人が食料を減らし、フランスでは食券の配布が始まりました。
レストランが価格改定でメニューを何度も印刷する必要に迫られることがなくなることを願うばかりです。そうした未来は近いうちに来るのでしょうか?それとも、戦争とインフレが更に状況を悪化させるのでしょうか?
参考動画
YUKO先生の動画です!
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