ライブショッピングが欧米にやってきた Live Shopping Catches Up with the West

今回の記事は「ライブショッピングが欧米にやってきた」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

This mix of fun, influencers, and real-time shopping is called live shopping.

この「ファン、インフルエンサー、リアルタイムでの買い物」の組み合わせは、ライブショッピングと呼ばれます。

 ボキャブラリー

 日本語訳

2020年12月、ウォルマートはTikTokで1時間のライブ配信を行いました。視聴者はTikTokのクリエイターがファッションアイテムを紹介するのを見て、コメントをしたり、その場で商品を購入したりしました。こうした「エンタメ」「インフルエンサー文化」「リアルタイムの買い物」が融合した仕組みを「ライブショッピング」と呼びます。現在、ライブショッピングは世界で6,820億ドルの市場規模を誇っています。

ライブショッピングはアジア、特に中国、シンガポール、フィリピンでは10年以上前から人気です。一方、西洋では約4年前のウォルマートのライブ配信をきっかけに徐々に広がり始めました。今では多くの大手ブランドがライブショッピングを活用しています。BBCによると、ノードストローム、キットカット、サムスン、イケア、ルイ・ヴィトン、ロレアルといった企業がこの新しい販売方法に取り組んでいます。TikTokだけでなく、アマゾン、イーベイ、YouTube、インスタグラム、そしてPoshmarkのようなソーシャルコマースのプラットフォームを使われています。

ライブショッピングはますます人気になっています。2024年の調査によると、アメリカの消費者の45％が過去1年間にライブショッピングを視聴したり、そこから商品を購入したことがあるそうです。専門家たちは、InstagramリールやYouTubeショートの登場が市場の成長を後押ししたと言います。フォーブス誌によれば、ライブショッピングの人気が高まっている主な理由は以下の通りです：オンラインショッピングとソーシャルメディアの強い結びつき、販売に長けたインフルエンサーの存在、買い手と売り手のリアルタイムのやりとり、デジタルツールに慣れている若年層

しかし、ライブショッピングには課題もあります。すべての商品に向いているわけではありません。例えば、ジーンズのような商品は、実際の店舗で試着して買う方がよいでしょう。また、インフルエンサー経由で買い物をすることに抵抗を感じる人もいます。専門家は、ライブショッピングは便利すぎるため、つい浪費してしまう人がいるだろうとも指摘しています。

ヨーロッパでは、アメリカに比べてライブショッピングの広がりはゆっくりですが、それでもZARA、H&M、セフォラなどのブランドは、Instagramや自社アプリでライブショッピングを始めています。消費者の買い物スタイルが変わる中で、この購入スタイルは今後さらに広まるかもしれません。Retail Weekによると、ライブショッピングや仮想現実（VR）が、2025年のデジタルショッピングをけん引するイノベーションになると見られています。