マットBlog
自分はかなり、教則本オタクである。 好きな音楽で楽器をマスターしようと思えば、楽器の教則本を揃える。恐らく100冊は棚に並んでいる。 囲碁将棋関連も同じで、将棋の本はその辺りの書店の専門書コーナーよりも多い。
そして、英語関連の参考書もこれまたかなりの数の本が蔵書となっている。専門的なものからカジュアルなノウハウ本まで様々だ。
本日も、カジュアルな「頭を使わない英語勉強法」三石郷史著を買ってきてざっと読んでしまう。英語の勉強法に関する本は、もう本当に掃いて捨てるほど世の中に出回っている。しかしどの本にも類似点をつなげていくと、大体3、4のグループに分かれそうだ。音読系、文法完璧主義、単語至上主義、会話系等々。ただ、偶然なのか最近は「訳さない」「英語のまま」ということを主張している人たちに多くぶつかる。
今回の三石氏も同様で、この「頭を使わない英語勉強法」とはつまり
①訳さない
②暗記しない
③興味のないことはやらない
という3点が大事だそうだ。
日本の英語勉強法は、おもに「翻訳」の速度を上げる事を目的としている。英文を読ませて、日本語に翻訳できれば点数がもらえる。たくさんの英単語とその日本語訳を覚えていれば、英語力が上がる。正しく訳すために、文法のルールを完璧に覚える。これが、僕たちがこれまでやってきた「英語勉強」のゴールだと彼は言います。 そしてこれが、一番やっていはいけない勉強法だと強調しているのです。
彼は多くのバイリンガルと接しているらしいのだが、そのバイリンガルは「文法のルールをほとんど知らない」ということだそうだ。あるバイリンガルはTOEICもTOEFL満点で英語レベルは極めて高い女性が、作文添削で a hourを an hourに直した。しかし、彼女は母音の前だからan になるというルールは知らずに直していたというのだ。つまり、ネイティブスピーカーでも文法を理解して英語を話している人は、稀であるという結論。これは我々に置き換えて、文法を意識せずに普通に日本語を使っていることからも説得力がある部分だ。
次に、彼は「早く、英和辞典から離れて英英辞典を活用するように」と訴えている。これは英語を英語で理解するための訓練になるそうだ。
この事にふれ、かつてBEProプログラムを作るためにオレゴン大学の先生方と色々と打ち合わせをしたり議論した中で、最大の問題は日本語の割合をどうするかという事だった。 私は英語には当然、母国語である日本語のサポート(翻訳等)があってはじめて教材となる、と考えていたのです。
しかし、オレゴンの先生方はどのような初学者でも極力日本語は排除することが、遠回りに見えるが実は近道なのだと力説していた。今から思うと彼らの言っている事と三石氏の主張は合致する。 そして、BEProのKey Vocabularyの英語での表記や設問も問題のヒントもほぼ英語で行おうとしている事は正しかったか!と最近の直読直解、英語のまま理解する事の重要性を説いている先生方の書籍などを読むにつけ、勇気づけられる思いだ。
そして、今日はBEPro Advancedの14日目。今日は 「Bogus terror tweet unsettles stock market 偽のテロのツイート、株式市場を混乱させる」を学習した。ボキャブラリー問題がかなり難しく手強かった。結局、間違えはMain Ideaの冒頭の問題だった。油断したかな、と反省。結果は以下の通り。