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  マットBlog

1日1分! やさしく読めるFT&Economistが発刊!

先週の金曜日に祥伝社からBusiness English Proをもとに作成された「1日1分! やさしく読めるフィナンシャルタイムズ&エコノミスト」が祥伝社黄金文庫から発売さFT and Economistれた。 著者は中村澄子さん。 中村澄子さんは、TOECI対策ではカリスマ的存在。 ただ、彼女は最近、『TOEICだけのいいのか?』『TOEICの得点至上主義に疑問を感じている』と話していた。 確かに、TOEICのスコアだけが一人歩きしている。 結局、800点、900点を獲っても職場に戻って通用するかどうかは、難しいようだ。 この書籍、かなりカジュアルに作られているけど、内容はしっかりしている。書店で見つけたら是非手に取って欲しい。 WSQサイトのインフォメーションにも載せたのだが、中村澄子さんのTOEICからビジネス英語への架け橋となる!という強いメッセージがこの本の「はじめに」に書かれている。 本当にその通りだと思う。 =====以下、「はじめに」から ====== 私が運営するTOEIC教室の参加者には大手企業のビジネスパーソンが多いため、日々さまざまな情報を耳にしますが、アジアを中心とした新興国への進出の速度は年々加速しています。高い法人税、円高、少子高齢化による国内市場の縮小、震災による電力不足、電力料金値上げなどにより企業のアジアシフトは今後ますます加速するでしょう。 そんな中、転職や昇進だけでなく、降格やリストラにTOEICでの高得点を条件とする企業が増えています。厳しい競争にさらされる中で、当然ながらビジネスパーソンのTOEIC点数アップの動きは過熱するばかりです。 しかし、最近のTOEICマーケットを眺めていると、実際のビジネス現場のニーズとの乖離を感じることが多々あります。点数至上主義で、英語力をいかに実際のビジネスに活かすかを考えていないように見えるからです。 私のTOEIC教室では、いつも「リスクヘッジできる点数をとった後は、実際に書いたり話したりする練習にシフトした方がいい」とアドバイスしています。特殊な業態を除けば、リスクヘッジできる点数は800点とか860点です。800点あれば英語の基礎力は既に身についています。大切なのは、その「次」。実践的な英語力を使っていかに活躍できるか? ということです。 英文を書いたり話したりする力を身につけること、またビジネス英語を読み慣れ、情報を海外から直接とることができる力をつけることがとても重要になります。 Wall Street Journal、The Financial Times、The Economistのような英字ビジネス誌から情報をとる以外にも、インターネットを駆使すれば、様々な企業のIRレポートなど情報源は多々あります。これらを使いこなすには、ビジネス関連の英文を読み慣れる訓練が必要です。ビジネス関連の英文には独特の言い回しも多く、どうしても読みにくさが先行し、結局国内で入手できる情報だけに頼ることになりかねません。 1冊目の拙著である「1日1分レッスンTOEIC TEST」を出版した9年前に比べ、最近は玉石混交のTOEIC関連本が数多く出版されています。著者の数も増えていますが、著者それぞれが果たすべき役割は異なるはずです。英語業界における私の役割は、TOEICとビジネス英語の架け橋となることだと思っています。グローバル化を進めていかなければ日本の企業は生き残れないという現状において、この役割は重要で、私欲を超えた使命であり、ライフワークだと思っています。 その思いをもとに数名の編集者に働きかけ、私の英語3部作が出版できる運びとなり、昨年3月にDHCより『TOEICテスト スコア対策への投資をビジネス英語にリターンさせるきわめて合理的な勉強法』を、昨年10月には講談社より『ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでTOEICテストでぐんぐん得点アップする方法』を出版しました。そして、本書が3冊目です。3冊ともかねてより私が考えていたアイディアを形にした本で、内容も私が編集者に提案をしました。 TOEICでの点数アップと同時に、すぐにでも仕事で英語を使わなければならなくなった方は『TOEICテスト スコア対策への投資をビジネス英語にリターンさせるきわめて合理的な勉強法』から、TOEICのパート7の長文読解練習と同時にビジネス関連の記事を読む練習をしたい方は『ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでTOEICテストでぐんぐん得点アップする方法』から、世界のビジネス誌からリアルタイムの情報を獲れるようになりたいけど、まだ少し敷居が高く「助走から……」と思っている方は、本書をお使いいただければ幸いです。 本書でとりあげているそれぞれの英文は、実際のThe Financial TimesとThe Economistの記事の中から、中級者が読みやすいように、少し簡単な英語に書き換えたものをベースにしています。 大手企業に英語教材を提供しているBusiness English Proを運営している(株)アイディールの竹内昌志氏に提供していただいた記事の中から私が選びました。ビジネスの現場でのバックグラウンドが少ない方や、ビジネス英文を読みなれていない方にも読みやすくリライトされています。 本書が皆様のお役に立てるものと信じております。 以上  (MT)