英語力と世界のトレンドを同時にキャッチ!!

  マットBlog

未来の潮流を予測する

京都へ出張してきた。 ASTEMという京都にある京都高度技術研究所で行われたワークショップに参加さえて頂いた。 ワークショップの講演は、Strategic Business Insights (SBI)という元スタンフォード大学付属研究所(SRI)からそのコンセプトを活用し、メディアから世界の潮流を予測するという事業を行っている。 これはSCANという概念だそうだ。  そしてこのSCANという手法を用いて、将来のシナリオを描く、これをシナリオ・プランニングという。 技術経営方法論としてのシナリオ・プラニングの重要性 京都でのワークショップは、実際に様々なメディアの中から将来の世界動向を示唆する、或いはそのヒントが隠されている記事を持ち寄り複数の記事を組み合わせてクラスター作りをする、そうした作業を行った。 このワークショップを通して、以下の3点について気づかされた。
  1. ニュース記事を漠然と眺めていてもそこからは、単なる現象・事件だけしか伝わらない事。
  2. 日本語のメディアからの情報だけでは、不十分でかつ情報の偏りが起こってしまう。
  3. 英語学習の観点からも、英語が読める事がゴールではなく、読み取った英文情報をどのように組み立て活用できるかがむしろ肝要である事。
SBI社は、こうした記事を丹念に読込高額で企業に販売しているのだ。 こうしたSCANのワークは実は、Business English Pro (BEPRO)の中でも類似体験をすることが出来る。 自分自身でもBEPROを毎日利用していると、一本一本の記事だけでは見えてこなかったものが、数日、数カ月単位で読み続けていると意識するしないに関わらず頭の中でSCAN的な作業をしている事がある。 たとえば少し前に以下の記事があった。

Polish clinics in the UK

イギリスのポーランド系診療所
The My Medyk clinic in west London opened in 2008 in order to provide health care to Polish workers and now has 30,000 patients. They will shortly open a third branch in London. The National Health Service (NHS) dominates British health care. Private health care is a luxury for the affluent but the private Polish clinics have various specialists at reasonable prices. Poles want better customer service than British GPs (General Practitioners) provide. They are not happy with their brief consultations. In Poland, patients can book appointments directly with specialists, who also perform procedures that would be considered out-patient services in Britain. The Polish clinics rely on regular customers for revenue, so treat them well. They often invest in equipment such as ultrasound scanners as more children in Britain are now born to Polish women than to women from any other foreign country. The clinics also reflect the famous Polish immigrant penchant for hard work. The Polish Green Surgery in central Manchester admits patients until 9 p.m. or 10 p.m. seven days a week. Though set up for Britain’s growing Polish population, the clinics are trying to broaden their appeal and now have a number of different nationalities on their books. My Medyk’s patients come from a wide range of backgrounds. Many of them are people working on construction sites and cleaning people’s houses. The clinics hope to expand by offering major procedures at private hospitals in Poland. They also believe they can convince Britons of ordinary means to pay for regular check-ups, something that is only for the affluent in Britain.
記事中に赤にした部分だけ読んでも、ポーランド系の診療所は、「長い時間診療し、そしてサービスがよい」ことがわかる。患者もおのずとそちらに行くことになる。これはイギリスで現在起こっている事だが望まれる医療施設の形が示されていて潮流として診療時間やサービス(質の部分)の良しあしが医療経営のカギを握ることになる事になる。 BEPROをSCAN、シナリオ・プランニングの材料にする、と決めてあたるとまた違った感覚で取り組むことができると思う。 英語の学習としてのBEPRO活用は勿論のこと、記事そのものから未来の予兆や潮流を個々人が予測することが可能となる。