宮本輝
2012年1月11日
きょうは読売新聞のインタビューを受けて、そのあと少しゴルフの練習をしてきました。 『三十光年の星たち』についてのインタビューですが、話はやはり東日本大震災のことになりました。 いくら自然の猛威だ、天災だといっても、こんなに好き放題にやられっぱなしでいられるか! 地震や大津波に復讐してやらなければならない。大震災の前よりも素晴らしい東北を造りあげ、大切な人や家や仕事を失った人たちが、震災前よりも幸福な豊かな境涯を得ていくことが、復讐だ!こんな語り口から・・・・・
だいたいこの日本の民度の低さを見よ! この本を読んで1日に10分実践するだけで、5日で10キロ痩せる、とか、こうすればあなたも富豪の仲間入りをするとか出世するとかのハウツー本が常にベストセラーになるようになったなんて、民度が低くなったなによりの証拠ではないか。 自分を変えようとし、多少なりとも成長しようとしているのに、なぜそんなになんでもかんでも安直に得ようとするのか。そのハウツー本を読んだら、ほんとにそうなれるとでもおもっているのか。 たった、10分の体操で5日で10キロも痩せるはずがないではないか! 痩せたかったら、食う量を減らせ。 富豪になりたかったら働け! 死ぬ一歩手前まで働け! そう記者に言って、これ、まずいなと思って・・・・・。 僕の信頼している記者なので、そこのところはうまーく柔らかい表現で書いてくれることを信じております。 ・・・・・信じているからね。こんな一文でした。日本人の民意が低くなったという下りには、自分自身ギクリとしました。 やはり気になる本の中に「こうすればこうなれる」と言ったハウツー本に興味を持つことが多いのです。 一朝一夕で・・・・。急いては事を・・・とも言います。 私たちが、提供しているWSQのリーディング教材などは、まさに一朝一夕では目に見えた効果は出ないのですが、3ヶ月、6ヶ月、1年と継続して進めると確実に力をつけられます。ある程度の時間の中で培われた力こそが、本当の実力なのだな、とその重要性を思い知りました。 それにしても、痩せたかったら、くう量を減らせ・・・とは手厳しい一言ではありますが、あまりにも正論なのでただただ、この一行にひれ伏すだけの自分がそこにいたのです。