今、我々Wisdom SQUAREで利用しているThe Economistは、4年前からオバマ支持の姿勢を貫いています。
また、残念ながら同誌は、ロムニー候補では、法案すらも通すことができないと悲観的に見てもいます。
少し英エコノミストの主張しているところ見ていきたいと思います。
【まずは経済政策について】
Mr Obama's first term has been patchy.
On the economy, the most powerful argument in his favour is simply that he stopped it all being a lot worse.
オバマ大統領の最初の任期は、ちぐはぐ(patchy)なものだったとしながら、彼は最悪の事態を回避した(stopped it all being a lot worse.)と強調しています。
America was in a downward economic spiral when he took over, with its banks and carmakers in deep trouble and unemployment rising at the rate of 800,000 a month.
オバマ新大統領が就任した当時は景気の下降局面真っ只中であった。銀行や自動車メーカーは大きなトラブルに見舞われ失業者は月に80万人も増加するという状態だったと書かれています。
His responses?an aggressive stimulus, bailing out General Motors and Chrysler, putting the banks through a sensible stress test and forcing them to raise capital (so that they are now in much better shape than their European peers)?helped avert a Depression.
オバマ大統領はどうしたか? GMやクライスラーを支援し、銀行いは資本比率を上げさせるなどとにかく積極的な刺激策をとりました。それ故に、銀行も自動車メーカーも回復してきた、少なくとも欧州の同業者(peers)に比べれば・・・。 helped avert a Depression ==落ち込みを回避するのに一役かったというイメージですね。
That is a hard message to sell on the doorstep when growth is sluggish and jobs scarce
この文章は、難解ですね。 doorstep sellingとは恐らく、door to door sales manのように訪問販売という意味だと思います。 つまり、景気が悪く、雇用情勢がよくないときにはオバマ氏が訴えるaggressive stimulusは伝わりにくいメッセージになる。
but it will win Mr Obama some plaudits from history, and it does from us too.
しかし、オバマ氏は歴史からも、我々(エコノミスト誌)からも賞賛されるでしょう。
このように続いていきます。
このあと、この記事ではオバマ大統領の外交政策について触れ、最後にこのように結んでいる。
As a result, this election offers American voters an unedifying choice.
この結果、今回の選挙はアメリカ人投票者に対してan unedifying choiceを与えるといいます。 an unedifying choiceとは? 非啓発的な選択・・・これではピンときませんが、意訳してしまうとこういう状況なので どう転んでも大変な状況は変わらない、明るい選挙戦にはならないというニュアンスだと思います。
そしてこんな風に続きます。
Many of The Economist’s readers, especially those who run businesses in America, may well conclude that nothing could be worse than another four years of Mr Obama.
エコノミスト誌の読者、とりわけアメリカで会社経営をしている人々にとって、過去最悪の4年間と結論付けるだろう。
We beg to differ. 「我々は反論する・・・」
For all his businesslike intentions, Mr Romney has an economic plan that works only if you don’t believe most of what he says.
否定があって結構大変ですね。 ロムニー氏のビジネスライクな目的で、あなた方(アメリカの経営者に対して)がロムニー氏が提唱するほとんどの事を信じなければこの経済政策はうまくいく。(複雑ですね?)
That is not a convincing pitch for a chief executive.
それ(経済政策)は、CEOの皆さんに対しての納得のいくスピードではないのであると。
And for all his shortcomings, Mr Obama has dragged America’s economy back from the brink of disaster, and has made a decent fist of foreign policy.
そしてオバマ氏のすべての欠点のために、彼はアメリカ経済を崖っぷちから牽引し、適切な(decent)こぶしを外交にむけた。
So this newspaper would stick with the devil it knows, and re-elect him.
我々The Economistは、悪魔が知りうる(神のみぞ知る)ことに付き合い、そしてもう一度彼(オバマ氏)に投じる。
これだけはっきり、明言するメディアがあると気持ちがよいです。
そして、オバマを支持する理由も明確ですし。
選挙の結果を共々に見ていきましょう。