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  マットBlog

「貧困根絶にむけて」英エコノミスト June 1st

  今週号のエコノミストのカバーストーリーは

 Towards the end of povertyだ。

ストーリーは1949年の米トルーマン大統領の就任演説の中の以下の引用から始まる。
“more than half the people in the world are living in conditions approaching misery. For the first time in history, humanity possesses the knowledge and skill to relieve the suffering of those people.”
「世界の半数以上の人々が悲惨な生活の中にいる。歴史上はじめて、人類はその知識とスキルをもって彼らの苦悩を取り除くのだ」 そのトルーマンの演説から世界はどう動いたのか?
It has taken much longer than Truman hoped, but the world has lately been making extraordinary progress in lifting people out of extreme poverty.
トルーマンが望んだ遥に長い期間を要したが、世界はここにきて目覚ましい進歩を見せ、極貧の人々を救い上げるつつある、と続く。 エコノミスト誌のこの絵がすべてを語ってくれる。 economist end of poverty   1990年から2000年代初頭までは10億の人々は一日平均1ドル25セントもしくはそれ以下の生活を強いられていた。 しかしグラフが示すように、2010年頃から劇的にそうした人々は減り、このままでいけばあと20年で世界の極貧にあえぐ人々を大幅に救うことになる。 貧困でも上のような1日に1ドルしか使えない人々がいる。アメリカでは1日平均63ドル程度しか使えない4人家族の生活を貧困と定義されている。 ではどのようにしてこの極貧の人々の生活が改善されたのか。 もともとthe Millennium Development Goals (MDGs)と呼ばれるミレニアム開発目標でそれは妊産婦の死亡率を3/4減らし、乳幼児のそれを2/3減らすというものだ。この目標にはまだ達していないものの1990年から2015年の間ではその目標に対して5年ほど早く達成している。 このMDGは指標としては大切なもの。ただ、以下に書かれてある通り貧困を救っているのは資本主義と市場なのだという。
The MDGs may have helped marginally, by creating a yardstick for measuring progress, and by focusing minds on the evil of poverty. Most of the credit, however, must go to capitalism and free trade......
  Poverty rates started to collapse towards the end of the 20th century largely because developing-country growth accelerated, from an average annual rate of 4.3% in 1960-2000 to 6% in 2000-10. Around two-thirds of poverty reduction within a country comes from growth. Greater equality also helps, contributing the other third. Poverty rates(貧困率)がcollapse(崩れる)するのは20世紀の終わりにかけて発展途上国が急速に発展したところから始まる。年次で4.3%の成長が60年から2000年まで、6%の成長がその後2010年まで続く。おおよそ貧困層の2/3はこうした国々の成長で改善されたのだ。平等というものが残りの1/3に貢献した。