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「英語学習の極意」泉 幸男著

英語関連、英語学習法などの本はもう我が家では中規模の書店よりもその数は多くなってきて、学習方法はこんなにもあるのか!?と思う今日このごろ。 新書本での英語学習本も過去にかなり出版されていますが、泉さんの本はちょっとユニーク。泉幸男著 英語学習の極意 まずは、泉 幸男さんは英語のみならず多国語をあやつる人であること。 それから彼自身、中学生から中国語を勉強するというあまり近所にはいないタイプの人であること。 最後に最近、面白いと思った新書版の本「英語学習の極意」 泉 幸男著 文春新書  この冒頭にこんな質問がありました。 何のための外国語をやるのか?
  1. 大学受験のため、検定試験のため、昇進試験のため。
  2. 旅行のため、移住するため。日常からの脱出のため。
  3. 仕事で使うから。メールや書類を読んだり書いたり、交渉したり。
  4. 趣味や遊びで使うから。メール、フェイスブックなどなど。
  5. 外国語で書かれた資料を読むため、情報あつめに必要。
  6. 外国の新聞・雑誌やウェブサイトをあれこれ読んで楽しむため。
  7. 外国の文学作品を原書で読むため、本格派をめざして。
  8. 外国の映画やオペラを言語で楽しむため。外国語で歌も歌いたい。
  9. 好奇心。ことばの世界がおもしろいから。学習そのものが趣味。
  10. 外国語ができると、カッコ良く見えるから、なりきってみたい。
  11. ヒマつぶし。一切の悩みを忘れて、没頭できる。
著者が思うままに並べた理由のようです。 しかし、どこか自分たちの英語学習もこのうちのどれかにあたるようなきもします。 そして、こんなセクションもありました。 聞く、話す、読む、書く、------1番大事なものは? 「英会話」信仰はどこからくるのか、という問いかけからはじまり。 日本人は「外国人から英語で話しかけられたら、どうしよう」という原初的恐怖をどこかで植えつけられていて、その恐怖心を払うために「英会話」を信仰しているのでは? としています。確かに、遠く外れていない。 著者は、「仕事で契約交渉をするときも「聞く」「話す」ことばよりも、「読む」分量が圧倒的に多い。極論すれば英会話が出来なくとも商社人として契約交渉は可能ですが、英語が読めなければ契約交渉の実務に加わることは難しい」としています。 さて、この本のハイライトは高速音読法と呼ばれているもの。 音読はよく耳にしますが、それを高速でやる意味があるのでしょうか。 泉氏は、きっぱりとこう言い切っています。

聞き流しをを続けても進歩はない。

「シャワーのように英語を聞きまくろう」 「聞き流すだけで上達!」などと、英会話教材の売り手は昔から叫んできました。 だからと言って決して聞き流しを前面否定しているわけではなく、雰囲気に脳を慣らす程度ならOKのようです。 しかし、それでも聞いているだけでは、絶対に英語は使えるようにならないそうです。赤ちゃんが、最初は音を理解してそして、やはり親のいう事を聞き返す作業があるわけで、そこではじめて、言葉はつかえるようになる・・・ということのようですね。 そして、彼が進めている究極の学習法としては先ほども出てきた「高速」で音読をすることなのだそうです。 ここからは泉氏の体験から・・・・
辞書の例文を読むスピードをこれまでの1.5倍~2倍にアップしてみました。当然、すぐにつっかえる。幼稚園の運動会のお父さん状態。舌が追い付かない。多分、脳も追い付いていない。 3~4語のひとかたまりごとに、すらすら口に出るまで繰り返し発音する。ときには同じ言い回しを10回以上繰り返してやっと高速で舌が回るようになる。一息に発音する語数をだんだん多くして、最後は一つの例文全体を「高速音読」する。
なるほど。確かにこれは画期的な方法ですね。更に、泉氏は続けます。
ふしぎな達成感がありました。そして、意外な余得も。 それだけ高速で読もうとすると、活字を目で追っているヒマがない。高速音読達成を目的に何度も発音するうちに、ひとつの例文全体を自然にそっくり覚えてしまった。 ひたすら反復練習することが快感にさえなってくる。
というこです。そして、この高速音読というものを一流の俳優さんも活用していたというのです。
俳優の山崎努さんが、「俳優ノート」(文春文庫)でせりふの覚え方を披歴しています。 自分の出ている場面を序幕から順に全部、相手役のせりふも読む。なるべく感情をこめずに素読みする。できるだけ早く、黙読に近い速度で一気に読む。 これをウォークマンで聴きながら散歩する。車の運転の時はカー・ステレオで聴く。せりふを覚えるためには、このテープ作戦が自分には最良の方法である。
このように語っています。 私たちは英語を覚えようとしていますが、決してセリフを覚えようとしているのではないですね。でも、どちらも共通点があります。英語でもセリフのように最後は感情を表現しながら読みあがれらるのは、英語の達成目標でもあります。ちなみに、山崎は約2か月テープを聴いていると、100%セリフが入る。 と述べています。      

コメント

  1. 著者です。ご感想、ありがたく拝読しました。
    わたしの出しているメールマガジンに転載させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。ご連絡をお待ちしております。

    • 泉幸男さま ご著者直々のコメント、有難うございます。メールマガジンに是非とも転載いただけますようお願い致します。また、私たちが提供しておりますプログラムは、まさに泉様の英語学習法のライン上にあると、拝読した時に感じました。「読めなければ、話せない」と常々思っております。

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