史上最大の宇宙2Dマップがオンライン公開。さあ、宇宙で迷子になろう The Biggest 2D Map of the Universe Is Online. Go Get Lost in It.
13年の歳月と26万回以上の天体観測を組み合わせて作られたこの巨大な地図には、約40億個もの天体が記録されています。特別な機材や専門知識がなくても、今すぐオンラインで誰でも宇宙探索を楽しむことができます。しかし、科学者たちはなぜこれほど巨大な「2D」の地図を作る必要があったのでしょうか?
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
日本語訳
天文学者たちが、これまでで最大規模となる宇宙の2次元マップを公開しました。しかも、この地図は誰でも「Legacy Survey Sky Viewer」を使ってオンラインで自由に見ることができます。
DESI Legacy Imaging Surveysによって作成されたこの地図は、空の約75%をカバーし、約40億もの天体を収録しています。もちろん、1枚の巨大な写真を撮影して作ったものではありません。13年間にわたって撮影された26万3,407枚の望遠鏡画像を組み合わせて作られています。観測には160人を超える科学者が参加し、米国とチリにある望遠鏡が使われました。さらに、NASAの宇宙望遠鏡WISEが収集したデータも加えられています。
完成したものは、いわば「巨大な宇宙写真」です。画面をズームアウトすれば、空の広大な領域を一望できます。ズームインすると、遠く離れた銀河が姿を現します。さらに拡大すれば、一つひとつの天体を詳しく見ることもできます。
では、そもそもなぜ、これほど巨大な2次元の宇宙地図を作る必要があるのでしょうか。
それは、2次元の画像データが、宇宙の3次元地図を作るための土台になるからです。科学者たちはこの2Dマップを使い、より詳しく調べる銀河や天体を選びます。そしてDESIは、それらの天体から届く光を測定し、地球からどのくらい離れているのかを推定します。
その距離の情報と、2Dマップ上の位置情報を組み合わせることで、科学者たちは宇宙空間のどこに天体が存在しているのかを3次元で描き出すことができます。簡単に言えば、2Dマップが教えてくれるのは「何が、どこにあるのか」。そこに3Dマップが、「それがどれくらい遠くにあるのか」という情報を加えるわけです。
こうした3次元の宇宙地図は、宇宙論における非常に大きな問いを解き明かす手がかりになります。銀河は宇宙の中にどのように分布しているのか。そして、宇宙はこれまでどのように進化し、膨張してきたのでしょうか。
一方、科学者ではない私たちにとって、この地図にはもっとシンプルな楽しみ方があります。それは、自分自身で宇宙を探索することです。
望遠鏡も、特別な装置も、博士号も必要ありません。ただビューアーを開いて、好きなところから探検を始めればいいのです。
最初は、ある特定の銀河を探してみるのもよいでしょう。そこから少しズームアウトして、まったく別の場所へと気の向くままに移動していけば、最初は探してもいなかった何かに偶然出会うかもしれません。
宇宙は、いまオンライン上に広がっています。
さあ、思いきって宇宙で迷子になってみてください。
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