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  1日5分ビジネス英語

ハンバーガーから眺める世界経済 A Hamburger’s View of the Global Economy

今回の記事は「ハンバーガーから眺める世界経済」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 日本語訳

40年前、英国の経済誌『エコノミスト』は、まるで冗談のような指標を発表しました。ハンバーガーの価格を使って、各国通貨の価値を比較しようというものです。しかし現在、「ビッグマック指数」は、通貨の割高・割安を測る非公式な尺度として、世界で最もよく知られたものの一つとなっています。

この指数は1986年、当時『エコノミスト』の記者だったパム・ウッドールによって考案されました。その基礎にあるのが、購買力平価、英語でPPPと呼ばれる考え方です。簡単に言えば、為替レートを考慮すれば、同じ商品は異なる国でもおおむね同じ価格になるはずだ、という理論です。

ビッグマックは、多くの国で比較的よく似た商品として販売されています。そのため、完全ではないものの、各国の価格を比べるうえで便利な基準になります。ある国のビッグマックが別の国に比べて大幅に安ければ、その国の通貨は過小評価されている可能性があります。反対に、価格が大幅に高ければ、この指数上では通貨が過大評価されている可能性があります。

もちろん、経済学者たちは以前から、この指数には限界があると指摘してきました。為替レートは、金利、国境を越えた資金の流れ、政府の政策、投資家の信頼感など、ハンバーガーの価格とはほとんど関係のない要因によって動きます。

一方、ビッグマックの価格には、各国の賃金、税金、家賃、供給網、消費者の好みなどが反映されます。そのため、この指数だけで、ある通貨が適正に評価されているかどうかを正確に判断することはできません。

それでも、この指数の単純さは、同時に最大の強みでもあります。ビッグマック指数は、抽象的な経済理論を、ほとんど誰にでも理解できるもの、つまり「昼食の値段」に置き換えてくれます。そのため、為替レート、購買力、生活費の違いをわかりやすく説明する手段として、学校の授業やニュース報道、経済に関する議論などで広く使われています。

ビッグマック指数が今も意味を持ち続けているのは、高度な経済モデルに取って代わることや、為替の動きを正確に予測することを目的としていないからです。この指数の本当の価値は、経済を身近で理解しやすいものにすることにあります。

40年もの間、一般の人々の会話の中に残り続ける経済の考え方は、そう多くありません。ビッグマック指数が今も発表され、議論され続けているという事実は、たとえ不完全であっても、理解しやすいアイデアには驚くほど長く生き続ける力があることを示しています。

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