プレクシス：明日の夢のハイテク都市をつくる Praxis: Making the Dream Tech City of Tomorrow

今回の記事は「プレクシス：明日の夢のハイテク都市をつくる」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

 本日のSentence

So far, over 87,000 people have signed up to live in this future city.

これまでに、すでに87,000人以上がこの未来都市の市民になりたいと応募している。

 ボキャブラリー

 日本語訳

1年ほど前の記事（「Can Tech Billionaires Build a City?」2024年5月7日号）で紹介した、「フォーエバー・カリフォルニア」という秘密のプロジェクト（もうそれほど秘密ではないが）を覚えているだろうか。テック業界の富豪たちが、カリフォルニア州の住宅問題を解決するために新しい都市を建設したいというものだった。今、その計画よりもさらに大胆なアイデアが計画されている。自ら統治し、どの国や国家にも属さない都市だ。

この未来都市には、目標を持って集中して働き、健康的な人々が住むことになる。最新のテクノロジーを使用し、最速のインターネットを備え、技術革新を妨げるようなルールからは解放される。住人は暗号通貨を通貨として使用する。完全に新しいデザインの建物が立ち並び、真のサイバーシティとなる。

このアイデアを考えたのは、29歳のドライデン・ブラウンだ。彼は、オープンAIのサム・アルトマン氏をはじめとするシリコンバレーの投資家たちから、すでに5億ドル以上を調達している。ブラウン氏とチームは、およそ10,000エーカー（40平方キロメートル）の土地を世界中で探している。候補地としては、グリーンランドのヌーク、ブエノスアイレス、ローマ、アテネ、東京などが挙がっており、世界ツアーをして最適な場所を決めるとのことだ。ブルームバーグによると、このツアーは5月1日に始まり、年末までに最終地が発表される予定だ。

場所が決まったらまず、この都市「プラクシス」には250～1000の簡素な住宅に人が住む予定だ。その後、本格的な都市開発が始まる。建築は、ゴシック様式と宇宙的な未来デザインを組み合わせたものになるそうだ。

完成した都市は、AIによって運営され、技術開発を促進するための法律が整えられる予定だ。今日私たちが特別経済区（SEZ）と呼んでいるものに似ている。SEZでは、ビジネスが特別な地域で自分たちのルールに従って自由に活動できるエリアだ。

予想通り、一部の人々は「素晴らしいアイデアだが絶対に実現はしない」とコメントしている。ペイパルの共同創設者であるピーター・ティールが支援した、ホンジュラスの「プロスペラ」という同様の試みは、法的問題や地元住民との対立に直面した。

「プラクシス」は、こうした問題を避けるために、各国の政府や地域のリーダーたちと話し合いを進めている。これまでに、すでに87,000人以上がこの未来都市の市民になりたいと応募しており、その中にはシリコンバレーの技術者や起業家も多く含まれている。