現代のコード化されたビジネスに対するヴェネツィアの教訓 Venice’s Lessons for Modern Coded Businesses
今回の記事は「現代のコード化されたビジネスに対するヴェネツィアの教訓」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。
今回のポッドキャストです。お聴き下さい。
本日のSentence
For cryptocurrencies to last, they might need to work with governments, just like the gambling business did in old Venice.
暗号通貨が長続きするためには、昔のヴェネツィアでギャンブルビジネスがそうであったように、政府と協力する必要があるかもしれない。
ボキャブラリー
Merchant | noun | 商品を取引する人や会社 |
---|---|---|
Regulate | verb | 規則や法律で何かを制御する |
Unstable | adj | 安定しておらず、突然変わる可能性がある |
Protect | verb | 危害や怪我から身を守る |
Take over | phrasal verb | 何かを管理下に置く |
日本語訳
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』をご存じだろうか。当時のヴェネツィアは、北イタリアの一部と地中海を支配する強大な都市だった。今日でも、特に暗号、暗号通貨、宝くじといった分野において、私たちはヴェネツィアの商人から教訓を学ぶことができる。
16世紀、ヴェネツィアは「シフリスタ」と呼ばれる暗号解読のプロによって作られた秘密の暗号を使い、企業秘密を守っていた。有名なシフリスタの一人、ジョバンニ・ソロは、暗号を作るのも解くのも得意だった。ミラノやバチカンなど、他の地域でも当時、情報を守るために暗号が使われていた。
ヴェネツィアが暗号を得意とするようになる一方で、ギャンブルや危険な取引も盛んになった。1522年、ジェロニモ・バンバララというヴェネツィアの商人が、近代的な宝くじを初めて始めた。商品を売る代わりに宝くじを売ったのだ。人々はたった1リラで布や絨毯などの高価な賞品を手に入れることができた。このアイデアは大当たりし、やがて政府が宝くじを引き継ぐことになった。
今日の暗号通貨もこれに似ている。暗号通貨もまた、手っ取り早く儲けようとする個人的なビジネスとして始まった。しかし、不安定な価格や違法行為などの問題を引き起こした。暗号通貨を利用する人が増えるにつれ、ヴェネツィアが宝くじで行ったように、政府は暗号通貨を規制し始めた。
ヴェネツィアからの主な教訓は、宝くじや暗号通貨のような公共効果の大きい民間ビジネスは、しばしば政府の管理下に置かれるということだ。暗号通貨が長続きするためには、昔のヴェネツィアでギャンブルビジネスがそうであったように、政府と協力する必要があるかもしれない。
どちらのケースでも、リスク、秘密主義、ルールが、人々の取引と富の行方を形作っていた。今日の暗号通貨の世界は、ヴェネツィアが保っていた私的革新と公的管理のバランスから学ぶことができる。
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