混乱を利用する Capitalizing on Chaos

2024年8月8日

今回の記事は「混乱を利用する」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

本日のSentence

Companies and influencers are quick to see these chances and make money from the public's interest.

企業やインフルエンサーはこうしたチャンスにいち早く気がつき、世間の関心を利用してお金を稼ぐ。

ボキャブラリー

Assassinate	verb	政治的または宗教的理由で重要な人物を暗殺する
Slogan	noun	広告や宣伝で使用される短くて記憶に残るフレーズ
Promote	verb	原因や事業を支援または積極的に奨励する
Dramatic	adj	突然で印象的な
Make money from	phrasal verb	特定の活動や出来事から利益を得る

日本語訳

時として、ビジネスは非常に冷淡だ。悪い出来事、ショッキングな出来事、人気のある出来事からお金を稼ぐ方法があれば、それを迷うことなく行動に移す人や企業は多い。最近では、7月13日のドナルド・トランプ暗殺未遂事件の直後にそれが見られた。

業者はすぐにこの事件に関するグッズを作って売った。Tシャツやキャップなど、スローガンが書かれたものはあっという間に売れた。このトレンドは現物だけでなく、株式市場をも活性化させた。大統領選挙まであと3カ月しかないため、これがトランプを後押ししたという人もいる。

暗殺未遂事件の数時間後、インフルエンサーや企業はソーシャルメディア上で商品を作り、宣伝し始めた。彼らは、テーマ性のあるアイテムを素早く作って販売することで、混乱に乗じてお金を稼ぐのが得意なのだ。

これは今に始まったことではない。昨年9月、テイラー・スウィフトがNFLの試合を観戦した際、トラヴィス・ケルスのジャージの売上は約400％増加した。この出来事はソーシャルメディアで大人気となり、ファンがジャージの購入を急いだのだ。

同様に、2022年12月にディオン・サンダースがコロラド大学のヘッドコーチに就任した際も、同大学のグッズの売り上げは700％も上昇した。彼の新出発への期待が、グッズの売り上げ増に直結したのである。いかに著名な人物が他人の購買行動に影響を与えることができるかを示している。

もうひとつの例は、2024年4月5日にニューヨーク近郊で起きたマグニチュード4.8の地震だ。その直後、「I Survived the NYC Earthquake」というTシャツが大人気となった。Big Frog Custom T-Shirts & Moreという店では、10ドルのTシャツを買うために2時間待ちの行列ができた。同店はわずか21時間で9800ドルを売り上げた！

これらの例は明確なパターンを示している。政治的出来事、社会的出来事、自然災害の何であれ、劇的な出来事はしばしば商品の売上を大きく伸ばすことにつながる。企業やインフルエンサーはこうしたチャンスにいち早く気がつき、世間の関心を利用してお金を稼ぐ。