CAPTCHAはもはやボット対策にはならない CAPTCHAs No Longer Bot-Proof

2023年9月5日

今回の記事は「CAPTCHAはもはやボット対策にはならない」という内容です。さていったいどのような内容なのでしょうか。

今回のポッドキャストです。お聴き下さい。

本日のSentence

Simply, bots have outsmart ed CAPTCHAs.

簡単に言うと、ボットが CAPTCHA を出し抜いたのです。

ボキャブラリー

Encounter	verb	不意に何かに出くわしたり、経験したりする
Scrutiny	noun	批判的な観察や検査
Endorse	verb	何かを公に支持、承認する
Ascertain	verb	何かを確実に突き止める
Ward off	phrasal verb	望ましくないものがあなたに影響を及ぼすのを防ぐ

日本語訳

CAPTCHA（キャプチャ）とは、画像を識別したり、歪んだテキストを（判読して）入力したりして、あなたが人間であることを証明するよう求める、ウェブサイト上の面倒なテストである。1997年以来、ロボットの干渉やスパムに対する防御として設計されたこれらのテストは、現在、精査の対象になっている。なぜか？単純に、ボットがCAPTCHAを出し抜いたからだ。

カリフォルニア大学アーバイン校の研究者たちは最近、いくつかのCAPTCHAタイプを分析した結果、ボットが99％の精度でこれらのテストを解くことができたのに対し、人間は50％から84％の精度しか達成できなかったことを発見した。さらに、人間が平均15秒かかるのに対し、ボットは1秒未満で解答を導き出した。

ワシントン・ポスト紙のレポートによると、CAPTCHAには何年も前から問題があったという。CAPTCHAはより複雑になり、ユーザーを苛立たせている。セキュリティ会社CloudflareのCTOであるJohn Graham-Cumming氏は、CAPTCHAは「時間の無駄でしかない」、と述べており、特に視力の障がいを抱えるユーザーにとっては難しいものだと指摘している。

では、解決策は？

アップル、グーグル、クラウドフレアといった大手企業が支持する、「プライバシー・パス」と呼ばれる技術を核とした新しい戦略が登場した。このモデルでは、ユーザーが自分の人間性を証明するのではなく、コンピュータがマウスの動きやブラウザのインタラクションのような微妙な指標を吟味してユーザーの「人間らしさ」を確認する。この方法により、ユーザーはテストで時間を無駄にすることなく、またボットの脅威からも守られる。

要するに、この次期システムは、CAPTCHAが失敗したすべてと言っていい。つまり、効率的で、ユーザーフレンドリーで、ボットに対して安全なシステムなのだ。